長内(ながうち)
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京都府舞鶴市長内(廃村) 京都府加佐郡朝来村長内 |
長内の地誌《長内の概要》 長内は現在の国立舞鶴工業高等専門学校の敷地の谷の最奥がもともとは村地であった。昭和14年その地は海軍第三火薬廠の敷地として全戸(6戸)強制的立ち退きとなり廃村となった。現在は火薬廠跡の国有地になって夏草だけが茂っている。 《人口》《世帯数》0・0 《主な社寺》 乳岩神社・金刀比羅神社 立ち退き時、鍾乳岩・稲荷神社・山の神・荒神などが田口神社(朝来中村)に移された。 《交通》 《産業》 農林業 長内の主な歴史記録《丹後国加佐郡寺社町在旧起》 〈 長内村 長寿庵海臨寺末寺禅宗なり。 〉 《丹後国加佐郡旧語集》 〈 定免六ツ七分 長内村 高五拾石五斗三升 内三石四升六勺 万定引 七石御用捨高 長寿庵 海臨寺末 〉 《丹哥府志》 〈 ◎長内村(岡安村の次) 【長寿庵】 【乳の岩】 乳の岩といふは如何なる故あるや明に知らざれども、女の乳乏しき者此岩に祈願を篭めれば極て験ありといふ。 〉 《加佐郡誌》 〈 長内はもと白屋の一部であったが、明治四年に独立したものである。 〉 《朝来村史》 〈 長内 此の部落は往昔白屋より移り住みたるによりて形成されたと傳へらる。遥か以前には八軒の戸数ありしも後に六軒となり外に長寿庵と称する海臨寺末の禅寺存在せしが此れは、慶応の頃住職遷化と共に廃寺になったと謂う。 旧高五十石五斗三升、一戸当りは白屋と同じく平均八石四斗余で貢物は稍重くセツ七歩を納め来たった。此字の家々は肥沃なる山林多くを所有し杉・檜・竹村等林産の外、山畑桐実其他の浮き徳多量を産出し為めに六戸何れも富裕であって他の数十戸を有する村内部落と相伍し庄屋あり年寄あり、明治以降は区長、村曾議員等少しも他と異ることなく権威ある一字を構成し来たった。 参考 実暦時代の家名を田口神社寄進帳にて調ぶるに。 永野 仲 嘉右衛門 同人隠居 長八 吉助 平四郎 長次郎 乳岩さんの事 古き昔、行水の天王さんの分雲を勧講し、部落より七、八町も奥の山峡に永野家が奉斎したものと傳へらる。一説には乳岩山神とも記した書物があって、天王さんか山神さんか判つきりしてゐない。祠の右手にあたって小川があり、四時滾々と清冽なる谷水が流れ、此小川に数塊の巌石横たはってゐる。然うして其中に一個の立派なる大きな鐘乳岩があって沢山の乳首を列らねてゐて、其各乳頭から間断なく無色透明のいとも美くしい水滴が点々として落ち下るのである。此れが即有名なる長内乳岩さんの御神乳なのでいつの昔からか遠近組傳へ年中賽者絶ゆることなかった。昭和十四年田口神社境内へ奉遷し、境内乳岩神社と新たにお祀りせられ霊駒乍と共にますます顕著である。 金刀毘羅神社は昔志楽松尾より嘉右衛門家が勧請し吉坂との中間に聳ゆる高峰に神地を設け結構調ひたる祠宇を建てゝ奉斎し字民及附近の人々手篤き信仰を綴け来たった。字の稲荷神社、山の神、荒神祠と共に乳岩神社と併せ田口神社奥域に移転たのである。 前述の如く長内の山林は地味豊沃で、特に杉、檜、欅、孟宗竹等の生育に適するを以て何れの谷に入るも巨大なる数多の立木並に竹林がある。従て此れが輪伐による収益大なると共に近時字内青年の着目奮起を促がし盛んに殖林を始め成績頓に見るべきものがあった、朝来村青年団又夙に此地に殖林事業を開始し相当なる伸長発育を遂げつゝあって共に二十年後の立沢なる大森林現出が一般に深く期待されてゐた處であった。 養蚕の業は此部落には殆ど見るべきものなかったがしかも米、麦作、蔬菜等の一般農作には頗る熱心で子弟の農林学校を卒業せしもの他の何れの大字よりも多く、此れ等有篤の青年により林業、養鶏等と共に着々増産報国に邁進したのであった。 昭和十四年全区移転により、永野主太郎、山本嘉藏、同清隆、梅岡鶴吉、谷口繁蔵の五家は字朝来中に、又前川文吉氏は字登尾に各新たなる生活を営み本村に留まってる。 〉 長内の小字長内 中ケ谷 今谷 三反田 ドウノマエ 赤サコ 中道 ドガサコ 村下 平田 村中 寺奥 大谷 ホウノ木谷 ジゲギョ 桜ケ棚 広畑 乳岩 ワル谷 ショズガ棚 ダケ ソニオ ジョ ミヨガ谷 岡ノソラ 松尾谷 江谷 村上 ホウノ木 関連項目 |
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