丹後の地名

白屋(しろや)
舞鶴市白屋


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京都府舞鶴市白屋

京都府加佐郡朝来村白屋

白屋の地誌




《白屋の概要》

白屋は現在の国立舞鶴工業高等専門学校の敷地の谷一帯がもともとは村地であった。昭和14年その地は海軍第三火薬廠の敷地として全部強制的に取られてしまった。やむなく現在の堤と呼ばれた地へ移転したものである。
長内という村はさらにこの奥にあったが、ここも同じ運命となり廃村となった。

《人口》71《世帯数》22


《主な社寺》
白屋神社

《交通》
村内を高浜・舞鶴線が通る。


《産業》
農業


白屋の主な歴史記録


《丹後国加佐郡寺社町在旧起》
 〈 白屋村  〉 

《丹後国加佐郡旧語集》
 〈 定免七ツ
白屋村 高弐百壱石七斗八升
    内三石九斗六升六合弐勺 万定引
    五拾五石御用捨高
    山王権現、  〉 

《丹哥府志》
 〈 ◎白屋村(長内村の次)
【山王権現】  〉 

《朝来村史》
 〈 白屋
 此の部落は日光、通風共によろしき朝来村中部地帯、至って住みよき場所柄として名あり戸数二十有四戸、旧高二百一石七斗八升貢物七ツもの、土地極めて肥沃、山林には桐実を産し人情風俗淳睦の土地として明治時代には他村より羨まるゝ程のものがあった。斯く天恵の理想郷にも時に又相当の悩が無いではなかった、それは岡安と同じく此部落も旱害が特に多かった爲、里人は此れが対策に非常の苦辛を重ねた事蹟がある。更に天恵の厚きに因る裕かなる生活は往時にして緊張の気分を欠くの弊害が免がれなかったと見え、大正初年頃には各家の財政上多少の動揺を来たし殊に、それ以前にありて傳統の物質生活より崇高なる信仰生活に転身せし四、五の人々も生じたのであるが尚夫れにも増して此白屋の富力に影響を来たしたのは大正六年此字に、蚕種製造の株式曾社が設立せられた事である。
 此部落ばかりでない苟も此れに関係した人々は家産に大なる打撃を蒙りたのであった。併し堅実なる方針の下に給料生活に或は産業方面に追々復興の実を拳げ近年良好の状態に改まり喜ぶべき現象を呈するに至ってゐる。
 白屋は大部分が松岡姓で他には池田、仲村、山田等の家又は谷川、谷岡等一戸乃至二、三戸づゝあるに適ぎない。案するに部落内小字によりて姓氏を変更したる向もあったやうである。
 参考
 元禄十三年(今より二百四十三年前)田口神社寄進帳によれば
  白銀 五匁 松岡治郎右衛門と謂うがあり
 此れは小字池田に住み藩制上永く姓氏を用ふることできなかった当時、後年松岡姓が池田に変はりたと謂うのであるま
いか、此れは後日の考料にまつ。
 此の松岡家の内にも新旧あり、本末もあるだらう、併し茲には夫れ等を判別するの要なく只、田口神社明和時代の寄進帳によりこの村の戸数をしらべ見る。
 参考
 松岡太左衛門 同隠居 重助 新兵術 七郎右衛門 次郎右術門 長右術門 孫七 與右術門 六兵備 文左衛門 藤右衛門 弥右衛門 茂左衛門 藤兵衛 吉兵衛 利兵衛 善次郎 又右衛門 四郎兵衛 新右衛門 平助 弥五兵衛 仁助 清兵衛 平右衛門
 以上二十六軒は百五、六十年前の家名である。
 昭和十四年海軍用地関係により、傳統久しき従来の白屋部落は茲に一応の解体を遂げ、中には舞鶴、東舞鶴方面其他へ転出せしもの五、七軒あるけれども、松岡幸吉氏の熱烈なる誘導により大部分は小字堤に理想の地境を求めて止まり、此の外岡安よりの移転者も加はりて殆ど、以前の通りの戸数を維持し美はしき再生字白屋は新規発展の途上に現出するに至った。  〉 




白屋の小字


白屋 下川原 六地蔵 東角 堤 田波田 中山 古屋敷 細田 池ケ谷 池田屋敷 池田前 白屋前 山王前 堂ノ前 井ノ尻 イセキ 村中 中ケ谷 志ノ宮 今谷 花ノ木迫 薬師前 三反田 赤迫 堂ケ迫 江谷 タゲノ口 乳岩 広畑 モムラ谷 寺奥 北口 長内縄手ノ上 長内縄手ノ下 岡ノ空 カシカ谷 松尾谷 宮川 ノキヨ谷 藤三郎 下六路 上六路 栃ノ木谷 車迫 漆畑 牛ケ谷 梅ケ谷 八木山 坂ノ木谷 岩方 ワリ谷 坂尻 北谷 六路 長内寺上 長内下 大谷 平田 池田上 松尾谷口 松尾谷中 松尾谷奥 長内寺奥 長内 タハタ坪 池田坪 三反坪

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