由良川水害(ゆらがわすいがい)
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福知山市大江町公庄・河守・北有路・二箇・千原 京都府舞鶴市志高・大川・三日市・桑飼下・桑飼上 |
今年のツユは雨が少なく、「雨乞いせにゃ」などの声もあったくらい。雨が降らないと土地は砂漠で人は生きてはいけない。 ありがたいものだが、降りすぎると、今回のようなことになる。自然のビミョーなバランスの上にわれらの命はかろうじて成り立っている。 9年前の台風23号はバス水没事故を引き起こし、全国的に注目を浴びて、それ以来、ハード・ソフトから由良川洪水対策が進んでいる。しかし今以て洪水をブッロクできていないし、コントロール下にもない。どこかの総理なら事実に反して、イヤできてます、などとそんなネゴトを言うかも知れないが、実際には頼りないものであるし、仮にしっかりしたものであっても自然相手では万能ではアリエナイ。 台風18号の進路からはずれていたが、その進路上の秋雨前線を刺激して、京都・滋賀・福井には大雨洪水の特別警報が出ていた。下図は16日の6:00だが、16日から17日の午前中にかけて雨が降り続いた。 被害地は大変、過疎で高齢化の村々がほとんどだから、力仕事などが難しい、支援の手が求められる。 公庄のあたり↓ 家財道具を外へ出して乾かす、家に入った泥の処理がたいへん。親類縁者が集まっているのだろうか、車がいっぱい駐まっている。 河守付近↓ 河守のこのあたりは新しく作られた市街地であるが、中途半端に「新しい」、長い歴史に検証されていない土地なので、災害にはまず弱い。そこに行政の中心もあるのが問題である。市庁舎は一階部分が水没して住民票などの発行が当面できないとか。 植え込みの一番上の葉も汚れているから、少なくともこれを越す水位があったと思われる。 グレーの壁に水没線が何本か見える↑。一番高い所まできたものと思われる。 国道に面した商店。商品は全部アウト ↑↓ JAさんもアウト ↓ 福知山市大江町北有路↓ ここは三河か高津江か、その中間あたりで、対岸には舞鶴市の上水道水の取り入れ設備がある。 谷全体が狭い場所で、水位は高まる。こんな所まで水が来た。 皆さんが住んでおられ所にも電柱があろうと思うが、その電柱のこの高さまで洪水が来れば、どれほど大変な事態になるか、想像ができよう。 三河と対岸の二箇を結ぶ三河橋(二箇橋・有路下橋・潜没橋)。↓通行止め ※(その後の台風27号増水(2013.10.25)で、この橋はとうとう大部分が流されてしまった、自然相手では人間の力などは、隆車に向かう蟷螂の斧、風車にたち向かうドン・キホーテ、を思わせられる。↓) 水位は道路面からでも人間の背丈よりも高かった。 増水時には水面下になってしまい、橋の用はなさないことになるが、安価につくれるためか、このあたりではいくつか見られる。舞鶴あたりでは潜没橋と呼んでいるが、呼び方はいろいろあって沈下橋、潜水橋、潜流橋、沈み橋、潜り橋、冠水橋、地獄橋などともいうそうである。なれた者でもたまには落ちで死亡しているようで、この上を走るのは確かにコワイ、欄干はないし、車同士すれ違える幅もない、ジゴクじゃぁの橋ではあるが、無いと超不便なことは間違いなかろう。渡し船復活か、このままを復元するか、沈まない橋を作るか、どうすればいいのか。 京都府舞鶴市志高↓ ここは9年前の台風23号のときバス水没事故があった所で、全国的に有名になった所である。→ 今回も同じように水没した。 これがあの時の木 ↓ これがあの日の木 ↓ 今回も大型トラックの屋根近くまで草がひかかっている。 正確な水位の発表はないが、、この地点での台風23号の水位8.24メートルに50センチまでに迫るものだろうという。 「特別警報」というものが制定されて、初めての発令となったわけだが、「いらぬ不安を与える」とかの理由で住民に知らせなかった自治体もあったとか、気が利いているのか、間が抜けているのか、危機認識が甘すぎるように思われる。役立たずの自治体に住民の安全安心など守れるわけがないのが見てとれる。 ↓警報スピーカー塔 立派なものなのだが、無線を受けるボックスの位置が低い、ここが水没してしまい、役に立たなかったそうである。 白い箱↑が問題のボックス。090629にアップしたyou tubeを見ればこのボックスは隣の木のテッペン近い所にある。何のためにこの高さにあるのか忘れたよう、どこまで水が来かもわすれたよう。道路の向かいに水位記録標識があるだろが。 ここにもあるが、これもダメ。 ↓ 04使えなかった教訓から高い位置にボックスを上げた。しかし普段に使いにくいとかで、それを下げてしまった。防水性にして下げたのなら話はわかるが、何もせずに下げたそうである。 さすがに舞鶴市である、緊張感のないこと、ナンボいうてもわかっとらんこと信じられないばかりであるが、全世界にまた笑われて有名になろう、当市にはこんなすばらしいモンがありますよと、観光資源にするとよかろう、こうした世界遺産をつくることは得意な様子、ありがとありがと、いい名所遺産を作ってくれました、舞鶴市さんならではの大傑作。 この地に育って普段から由良川洪水の実態と恐ろしさを親たちから聞いて、見て、知って大きくなった者でないと、なかなか頭の知識だけではピンと来ないかも知れない。フツーはこんな大洪水を経験しないのだから、ムリもないと言えばそうなのだが、自治体とすればそこはそれだけの手立てが必要。必ずこの地で育った職員の目を通してから実施するのがよろしかろう。 喉元過ぎれば熱さを忘れる、もう三歩歩けば忘れてしまう、頼りないこと子供以下と私がいい続けるのが、ウソでもないとわかっていただけようか、うるさうるさに言い続けるのも情けなくなり疲れてきたが… 政治行政が頼りなくとも、幸い先祖伝来の洪水防災の磨き上げられたノウハウがある、知識が伝わる、それを大事にし従うこと、しかしそのノウハウすら越えてしまう事態の発生もありえる、オマエとこは絶対に安全や、などといわれ続けたきた所がやられることもある。決して甘く見ずに早い目早い目の避難であろうか。 舞鶴市大川 舞鶴市三日市 大川の対岸地域、道路改修がなく、道は狭い。 舞鶴市桑飼下 舞鶴市桑飼上 福知山市大江町二箇 福知山市大江町千原 電話線までは水が来たよう 牧場。屋根まできている。 ここの牧場のものだろうか、牧草が白い包みごと下流に流されていた。 千原橋の袂の公園「大江河東公園」電源交付金でてきたという。ハンパに新しい土地があぶない。 立派なグランドも泥だられになっている。 海の津波と違って、川の洪水は泥がずごい。 関連項目 |
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