野神（のがみ）
福井県敦賀市野神

村社　　八幡神社　敦賀郡粟野村野神字西ノ森
位置と概況　本區の四面は田野開け、若狭街道（丹後街道）に沿うて人家数戸あるも、此處は明治十二年頃まで小津内と稱してゐたが當區に合併し、今は一本松と俗稱してゐる。こゝから四五町ばかり西方に入ると人家多く群在し、本村の最東北方に當るのである。本區は北方十町にて敦賀町三島區に、南方十一町にて市野々區に、東南十一町にて和久野區に接してゐる。氏神鎮守は若狭街道から數町を隔り、當區の西端北方に方りて、鬱蒼たる社叢があるのがそれである。平坦な社域で、本殿と拜殿との間に高さ三尺位の石垣を築きて前面及び左右の三方を廻らし、その中央部に三級の石階を設けた上地に、本殿は東面して鎭座し給ふ。その外殿内の左右両側には、神明宮と八坂神社の兩末社が座す。域内の四圍は殆ど田野にて、北方僅かの社林と松原方面に通ずる畷道とを隔てゝ、一人家に隣接し、南方は約一町にて氏子の人家が介在してゐる。社地には椎・夕モ・松・杉等の大小樹多く、幹圍丈に及ぶもの數本あり。社域の境界は前面に當る東の一方を除いた外は、常緑の小樹密林を爲して森嚴を保つてゐる。
祭神　　應神天皇
由緒　按ずるに、當社を往時は弓矢八幡宮とも尊稱し奉つてゐた。明治九年七月村社に列せられ、同四十三年十一月十一日、同區字一本松に鎭座し給ひし、無格社若宮八幡神社、祭神應神天皇を合祀し奉つた。
祭日　例祭五月三日(元舊四月三日)　祈年祭　三月十日　新嘗祭　十一月二十七日
日待祭　毎年一月二十三日日待祭を奉仕してゐるので、當日夕刻より區民は公會堂に參集し、私祭を執行し翌早朝神社にも參拜するのである。
放生會　九月十五日には放生會と呼んで、神社に神燈を獻じ、境内に花鉾を立てゝ盆踊をする恒例である。
本殿　内殿…
境内神社
神明社　祭神　天照皇大神　豊受大神
八坂神社　祭神　素佐之男命
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