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鎌谷下(かまだにしも)
京都府船井郡京丹波町鎌谷下


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京都府船井郡京丹波町鎌谷下

京都府船井郡瑞穂町鎌谷下

京都府船井郡瑞穂村鎌谷下

鎌谷下の概要




《鎌谷下の概要》
国道9号の「水原」交差点から南へ府道711号(遠方瑞穂線)を少し入ったところ。北流する土師川沿いの谷間に田畑・集落が立地する。
鎌谷下村は、江戸期~明治22年の村。亀山藩領。明治4年亀岡県を経て京都府に所属。同22年梅田村の大字となる。
鎌谷下は、明治22年~現在の大字名。はじめ梅田村、昭和26年瑞穂村、同30年からは瑞穂町の大字、平成17年からは京丹波町の大字。


《鎌谷下の人口・世帯数》 54・27


《鎌谷下の主な社寺など》

春日神社

府道から土師川の対岸に鳥居が見える、社殿も見えるが、参道が獣除けフェンスで閉じられていた。
『梅田村史』
春日神社  字鎌谷下小字宮ノ上に鎮座
 祭神 武甕槌神、経津主神、天照大御神、天児屋根神、毘売大神、品陀和気命
 旧い記録に寛文六丙午年正月八日再建云々とあるだけで、創立年代は詳かでない。鎌谷四部落の二ノ宮と呼んでいる。





《交通》


《産業》


《姓氏・人物》


鎌谷下の主な歴史記録




鎌谷下の伝説


『ふる里梅田』
鎌谷下の伝説
   畑 藤三郎
一、土師川筋に御祀りしてある不動さん
 鎌谷下の春日神社から南へ凡そ二百米ばかり上った井根の表向い側に幼い子供を抱いて座っていられる不動さんがあります。
 その下は深い青々とした川でその中央に大きな岩が見えております。昔からの言い伝えによると、こゝでは水泳は絶対にしてはならない。ここには「しりひきまんぞう」と言う恐ろしいものが川底にいて、子供等を奧へ引き入れ命を取られると言われています。実際岩の廻りがスリバチ形になっていて、つるつるで足をかけるところもありません。そのためこゝに入ると上へ出て来られず水を呑んで命を失うと言う恐ろしい所です。そうした危険な所なので、川の上に不動さんが子供を抱いて、入ってはならないと見張って居られると言う事です。
 別に「しりひきまんぞう」が居るのではなく、昔の人が危険な場所だから、子供に“行くな”と教えてくれたのだと思われます。

二、袖の森
 鎌谷下の荻野繁さん宅から北へ凡そ五十米ばかり下へ出た府道で左は山、右は川の危険な場所です。今では府道として交通もはげしくなっていますが、徳川時代から明治時代にかけては細い道で急な坂道だったそうです。
 又近所には民家もなく、特に夜は淋しい所で、「おいはぎ」が出る所だったと聞いています。
 道の上側に神様がお祀りしてあって、石につまづいてころぶと、着物の袖を切って供えねばならぬという言い伝えが残っていますが、その意味は分っていません。

三、広谷口の小山にお祀りしてある地蔵さん
 当所にお祀りしてある地蔵さんは大きな立像ですが、気の毒な事に手首から先がありません。言い伝えによると、地蔵さんは徳川の末期の頃と思われますが、ある夜何者かが地蔵さんについている高価な金物を盗み、地蔵さんを井尻へ越す山道から下の山田へ捨てて行方をくらましたのです。「その時手首が折れて無くなったとのこと。」
 村人は、これは大変だと、いそいで地蔵さんをかついで持帰り、元の所へお祀りしたと聞きます。
 毎年八月二十三日の地蔵盆にはお供えをし、村の子供達は皆お参りして手首から先のない地蔵さんに御同情申し上げ、心から崇拝する慣習となっています。





鎌谷下の小字一覧


鎌谷下(かまだにしも)
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【参考文献】
『角川日本地名大辞典』
『京都府の地名』(平凡社)
『船井郡誌』
その他たくさん



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