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丹波の

白石(しらいし)
京都府南丹市美山町白石


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京都府南丹市美山町白石

京都府北桑田郡美山町白石

京都府北桑田郡知井村白石

白石の概要




《白石の概要》

田歌の奥で、由良川支流佐々里川が谷あいを蛇行しながら北流し、その渓谷壁を府道38号(京都広河原美山線)が走る。車を駐めて風景見学する場所もない。
ここは芦生ロードパークで唯一車が駐められる、由良川のヘアピンカーブ。このあたりは田歌と芦生の堺目、白石はまだ奥である。

深いV字谷の急な山肌を抉って狭い府道が右ヘ左ヘ蛇行する。右手は垂直に近い崖、左手も垂直に近い崖。白石はまだ奥である。

白石は、由良川の支流宇佐々里川沿いに位置する。
古代は弓削郷、鎌倉時代以降は知井庄。
白石村は、江戸期~明治22年の村。知井12ヵ村の1。慶長7年(1602)幕府領、天保6年(1835)より園部藩領。明治4年園部県を経て京都府桑田郡、同12年北桑田郡に所属。同22年知井村の大字となる。
白石は、明治22年~現在の大字名。はじめ知井村、昭和30年からは美山町の大字、平成18年からは南丹市の大字。


《白石の人口・世帯数》 5・2


《白石の主な社寺など》

佐々里の八幡宮の氏子という。

八幡神社
府道から佐々里川の対岸に社が見える。どこから行けばいいのかわからない。



真宗大谷派円覚寺
平屋村光瑞寺第5世の僧祐閑の隠棲地であったが、元禄3年道場を開創し、延宝6年に浄土真宗本願寺派の1寺となり、のち文政4年大谷派に転じたという。本尊は木彫阿弥陀如来という。
どこにあるのかわからない、地図にもない。当地あたりの寺院のあり方の特徴なのか、集落の中央の一番高い所にあるのがよく見られるので集落があればすぐに見つけられる。ところが白石にはその集落がない、2軒だけしかないという。

『北桑田郡誌』
圓覺寺 字白石にあり、當寺の地にはもと平屋村光瑞寺第五世の借祐閑隱棲したりしが、元禄三年四月一日道場を開創し、延寶六年五月には眞宗本願寺派に屬し始めて一寺となれるもの即ち本寺なり。のち文正四年六月大谷派に歸參せり。


《交通》


《産業》


《姓氏・人物》


白石の主な歴史記録


『美山町誌』
開き岩
 江戸時代中期に「丹波志」つくりに関わった岩江戸村の権左衛門(後述)は、知井の白石村の東に高さ二軒半(四・五㍍)根廻り八間(一四・四㍍)の岩が三つあって「開き岩」と呼ばれていることを紹介している。権左衛門はこの岩を「村人の始まり」の遺物と報告したのに対して、権左衛門に調査を委嘱した篠山藩の永戸半兵衛は、「古神代には穴居巣居として木の枝を曲げ、す(簀)に致し住居候。夫は石を積み重ね日向を口にしてすまい(住居)候。是を穴居と云う。今、所々にある塚穴是なり。白石村の古、右三つの岩の間に住居候ゆえに右の名を付け候なり。村名も夫より起こり候と存じ候。」江戸時代の古学的考察である。「開き岩」という地名は佐々里区の白石区との境の街道沿いに存在する。その「開き岩」には道沿いに大穴が三つある。おそらくこれらの岩が「開き岩」の残骸なのだろう。今はその間に、廃墟となった住居が跡をとどめている。現在の道路が敷設されるまでは飛鳥の石舞台古墳のような石組みが姿をとどめていたのだろうか。
 奈良に都ができる以前は、丹後半島に巨大な王権が存在したという説が有力になってきているが、当時は丹後も丹波から未分離で、丹後半島は丹波国の中心的地位を占めて、その勢力は近江・山城までも伸張していたという。丹波王権は鉄とガラス・水晶の先端的技術を保持していた。西暦の二世紀から七世紀頃の話である。丹波の歴史はたいへんに古い。小高く急峻な山に囲まれ平地が少なく、大きな勢力が結集できるような土地ではなく、歴史の主役に躍り出るような土地柄ではないから、誰も期待はしなかったのだが、ひとり美山だけが古い時代に何もなかったはずがない。わからないだけである。
それらしき物は道路上からは発見できなかった。


白石の伝説







白石の小字一覧


白石(しらいし)
百合ノ下(ゆりのした) 山ノ神(やまのかみ) スズ 上野(うえの)

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【参考文献】
『角川日本地名大辞典』
『京都府の地名』(平凡社)
『北桑田郡誌』
『美山町誌』各巻
その他たくさん



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