麻生(あそ)
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福井県三方郡美浜町麻生 福井県三方郡耳村麻生 |
麻生の概要《麻生の概要》 耳川の右岸側、美浜中学校があるあたり。「若狭国志」では「あそふ」と訓む。 中世の麻生村は、鎌倉期~戦国期に見える村名。山西郷のうち。弘安6年(1283)10月に左兵衛尉康貞が「山西郷内麻生村西宮在家」を不輸の地として有万法師に宛行ったとある。永仁6年(1298)10月に下司惟宗頼基は善西が明王寺に寄進した麻生畠を安堵し違乱を禁じている。文明16年(1484)8月15日山西郷番頭包松は「あさふ刑部大夫」に貸付けた米について幕府に訴えている、「あさふ」は当地の者であろうという。弘治2年(1556)6月の明通寺鐘鋳勧進に「あさう村」は150文の奉加をしている。永禄6年(1563)に佐柿国吉城に籠城した武士のうちに麻生村沼田三郎兵衛がいる。 近世の麻生村は、江戸期~明治22年の村。小浜藩領。「雲浜鑑」に、戸数56・人口262。耳庄組に属していた。 「園林寺文書」の「二十八所祭礼膳日記」に「王村」という記載があり弥美神社春祭に「王の舞」神事芸能を受持つ村が麻生とされている。明治4年小浜県、以降敦賀県、滋賀県を経て、同14年福井県に所属。同22年耳村の大字となる。 近代の麻生は、明治22年~現在の大字名。はじめ耳村、昭和29年からは美浜町の大字。明治24年の幅員は東西5町・南北3町、戸数55、人口は男162 ・ 女151。 《麻生の人口・世帯数》 13346 《麻生の主な社寺など》 八幡神社 八幡神社は応神天皇を祀り、境内に大神宮社など末社がある。弥美神社創建のとき、麻生殿という公家が勅使として下向し、そのまま当地に住居し、氏神として祭祀したといい、村名もこれにちなむと伝える。 『美浜町誌』 八幡神社 鎮座地…麻生二〇-三七。現祭神…応神天皇・天照皇大神・豊受大神・伊弉冊尊・岐大神・八衢彦神・八衢姫神。例祭日…7月十日。旧社格…指定村社。氏子数…四八戸(平成五年)社伝によると大宝二年(七〇二)に弥美神社が創祀したとき文武大阜の勅使麻生氏が下向して氏神を奉祀したという。麻生の字名はこれによるという。明治二年(一八六九)村社に例し、大正十年(一九二一)二月十一日に神饌幣帛料供進の村社いわゆる指定村社となった。麻生氏という古代氏族の名は諸書に見えない。あるいは、麻田連の訛であろうか。結局奉祀氏族は不明とするほかない。祭神岐大神はイザナミノミコトであろう。 『三方郡誌』 八幡神社。村社。麻生に鎮座す。明治二年村社に列せらる。 稲荷神社 城山という小さな丘にあり城山稲荷という。城山には国吉城主粟屋勝久の臣沼田三郎兵衛が、永禄6年居を構えて守護神として稲荷大明神を勧請したことに始まるという。 『三方郡誌』 稻荷神社。同區に鎮座す。國吉城主粟屋勝久の臣沼田三郎兵衛、永禄六年麻生城山に居城の際、守護神としで奉祀したりと云ふ。 塞神社 属邑東山の氏神で、「稚狭考」には「道六神」と書かれ、若狭では数少ない塞の神の1つであるという。 曹洞宗松谷山全洞院 元禄2年(1689)の創建と伝える。「若州管内社寺由緒記」に、「禅宗 古来より御座候 由緒不知」 曹洞宗永泉院 《交通》 《産業》 《姓氏・人物》 麻生の主な歴史記録麻生の伝説『越前若狭の伝説』温泉 (麻生) 麻生に「湯」という土地がある。ここはむかし温泉がわいて出た。ある人が馬に仕事をさせた後、馬の体に湯をかけて洗うことをいやがり、ここの温泉に馬をいれて洗った。そのため泉が汚され、湯が出なくなった。かわりに若狭湾の中に出るようになった。 (福井県の伝説) 一本松 (麻生) むかし弥美(みみ)神社の祭礼のときには近郷一帯の村民が集った。そのときの集合の目印になったのが麻生の東山の一本松であった。だいじな木で、これを切るとたたりかあるといわれる。東山の彦七という者かこの松の枝を切ったので、家内ひとりを残してみな死んだ。 (福井県の伝説) 麻生の小字一覧麻生 相ノ木 松ノ木 六反田 七反田 上山田 脇田 向イ山 烏尾 末国 流田 殿屋敷 中寺前 田中 名古田 鳥田 遠袮田 一ツ橋 坪 南山添 中筋 南山田 中山田 北山田 上街道 北山添 小道 北ノ下 岡本 狭間 善斉 湯ノ下 城ノ越 秋名古 堰 舛ケ田 畚ノ元 高木 墓ノ元 丁田 四舛田 猿橋 菰池 小倉山 岡山 居城山 関谷 大谷 水干谷 北ノ坂 広山 上山 下山 関連情報 |
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【参考文献】 『角川日本地名大辞典』 『福井県の地名』(平凡社) 『三方郡誌』 『美浜町誌』(各巻) その他たくさん |
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