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宇久(うぐ)
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宇久の概要《宇久の概要》 ![]() 久須夜ヶ岳南東麓に位置し、↑外海に面する外浦である。 中世の宇久浦は、室町期から見える浦名。文安2年(1445)11月19日に奏胤は矢代浦と「おくの浦」とが争った「ふたつ坂さゝいくり」の網場は矢代浦のものであるとしているが、この「おくの浦」は当浦のこととみられる。天文13(1544)年5月2日の内藤和泉入道書状は「宇久浦」側が「くそやあミは」(久須夜網場か)などの権利を主張したのに対して従来通り矢代浦の知行を認める裁許を伝えている。弘治2年(1556)6月22日の明通寺鐘鋳勧進算用状には「百卅文 おく浦」と見える。 近世の宇久浦は、江戸期~明治22年の浦名。当浦の刀禰(谷久家)は矢代浦の清左衛門家からの分家であり、この分家の成立を契機として当浦が成立したと思われる。網場についても矢代浦との入会がみられる。小浜藩領。 裏山が急傾斜で海岸に迫り耕地は極めて狭いが、海岸線は1里と長く漁業中心の村。慶長7年(慶長1612)の若狭国浦々漁師船等取調帳では、船数は3人乗2、1人乗3の計4で所有者5人、惣中の鯖網1張と記される。矢代浦との間で漁場争論が続発し、くすや網場をめぐる争論では、慶長10年矢代浦領分と裁許された。寛政元年(1789)には小長崎・外面椿原と呼ばれる漁場で、矢代浦の漁師が当浦の船を取り囲み船道具などを奪う事件も起こっている。なお寛文元年(1661)には大くすや・こいし浜北2か所の網場を矢代浦から一作切りにつき島手銀25匁で隔年ごとに借り受けている。「雲浜鑑」によれば、家数9・人数71。 明治4年小浜県、以降敦賀県、滋賀県を経て、同14年福井県に所属。同22年内外海村の大字となる。 近代の宇久は、明治22年~現在の大字名。はじめ内外海村、昭和26年からは小浜市の大字。明治24年の幅員は東西20間・南北1町、戸数10、人口は男33・女49、小船21。 《宇久の人口・世帯数》 37・9 《宇久の主な社寺など》 (集落へ入る道が工事中で、時間帯によってはまったく通行止めになっていた。そのうちにまた訪ねてみよう。取り敢えず手元のデーターだけ) ![]() 『内外海誌』 久須谷神社 所在 小浜市宇久5号4番地 祭神 大己貴命。例祭 5月11日 本殿 流レ造3.4坪。拝殿 4坪 鳥居木造一基 境内地 162.375坪(被譲与国有地) 境外地 山林15町9反 氏子数 9世帯 天平神護2丙午年勧請。宇久区の氏神 『遠敷郡誌』 久須谷神社 村社にして同村宇久浦字魚見山にあり、元久須夜大明神とも稱し多太大明神と同體神なりと傳へ、祭神は大已貴命にして天平神護二年勧請すと傳ふ、境内神社に富士神社祭神木花佐久耶姫命及若宮祠祭神仁徳天皇あり。 ![]() 『内外海誌』 長福寺 所在 小浜市宇久5号10番地 本尊 聖観世音菩薩 臨済宗南禅寺派。 本堂 29.62坪。庫裡 12.52坪他 境内地 97坪。所有山林 1町4反7畝 堂内仏像 本尊の他脇仏不動明王仏(1)毘沙門尊天(1)誕牛仏(1) 檀徒 宇久9戸他計12戸 当村氏神久須谷明神に随従せし谷久家の先祖法名却海宗永居土の開基と伝える。寛永年中本寺高成寺より悟山龍頓和尚を請じ開祖とした。 宝暦二年宇久大火で類焼、当時の住持祖玉首座が再建し、大正十四年四月義棟禅尼(現存)が廃絶の極に傾いていた茅屋を新築落成した。義棟は大本山南禅寺から法階座元位に叙せられ以後尼僧維持相続することになった。(寺記) 「宇久浦長福寺 禅宗高成寺末 往昔開基の縁起棟札とも八十年以前慶長元丙中年炎焼の節焼失仕候 同年右寺地に為二村中一 草庵取立十六年以前万治三年迄無住にて御座候 本尊者正観音にて御座候 年号 九月廿四日 長福寺林蔵主謹書」若州管内社寺由緒記。 『遠敷郡誌』 長福寺 右同宗同寺来本尊は観世音にして同村宇久浦字魚見山に在り。 《交通》 ![]() 《産業》 《姓氏・人物》 宇久の主な歴史記録宇久の伝説![]() 宇久の小字一覧宇久 大谷 北浜 下小久須谷 小久須谷浜 魚見山 宇久谷 甘乗垣 宇久坂上 宇久坂下 若狭浦坂下 若狭浦坂中 横町 小久須谷上 シハ谷 上小久須谷 鍋谷 二ツ坂 樽見 関連情報![]() |
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【参考文献】 『角川日本地名大辞典』 『福井県の地名』(平凡社) 『遠敷郡誌』 『小浜市史』各巻 その他たくさん |
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