広岡(ひろおか)
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福井県大飯郡おおい町広岡 福井県大飯郡大飯町広岡 福井県大飯郡佐分利村広岡 |
広岡の概要《広岡の概要》 佐分利川中流域の左岸、万願寺と岡安の間にある集落↓。 広岡村は、江戸期~明治22年の村。小浜藩領。江戸期には佐分利川で鮭漁を行って運上銀を上納している。明治4年小浜県、以降敦賀県、滋賀県を経て、同14年福井県に所属。同22年佐分利村の大字となる。 広岡は、明治22年~現在の大字名。はじめ佐分利村、昭和30年からは大飯町の大字。明治24年の幅員は東西2町余・南北2町余、戸数15、人口は男37 ・ 女41、小船1。 《広岡の人口・世帯数》 33・15 《広岡の主な社寺など》 八幡神社があるが、住民は岡安の依居神社の氏子でもある。室町念仏講と銘打った念仏講がある。 八幡神社 『大飯町誌』 八幡神社 祭神 応神天皇 所在地 広岡字宮の奥(一五の一四) 氏子 広岡一三戸 例祭日 十月十五日 宮司 赤坂 寿 主な建造物 本殿 社宝 阿弥陀仏坐像 由緒・系統 応永三十年(一四二三)創建 八幡系 八幡神社 字宮の奥に八幡神社がある。応永三十年(一四二三)八月十五日創建と伝えている。祭神は応神天皇(社宝阿弥陀仏座像高さ約二尺、後背は破損)、広岡は昔から岡安依居神社の氏子で同一祭神の八幡神社があるのは、参拝等の便宜上勧請されたものと思われる。 広岡が笹谷と共に岡安・依居神社の氏子であるということは、古代の依居荘の範囲を示すものと考えられる。広岡の古代は今のところこれ以上の古い資料が見つかっていない。依居荘の名が文献に初めて見られるのは九四四年であるから、藤原氏が朝廷で権威を振るっていたころには、既に広岡集落は生まれていたであろう。そして室町時代の初期(足利義持の時)に八幡神社を独立させ、阿弥陀座像を祀るほどの集落になっていたのである。それから二三〇年を経て、新道村の松木長操を首領とする百姓の大豆減税陳情事件に、義民七太夫が連座したのである(→野尻の項参照)。 『大飯郡誌』 同(村社) 八幡神社 祭神応神天皇品田和気命 廣岡字宮ノ奥に在り 社地百三十九坪 氏子十五戸 社殿〔〕 由緒〔明細帳〕應永三十年八月月十五日創立。 《交通》 《産業》 鮭漁 《姓氏・人物》 広岡の主な歴史記録『大飯町誌』 広岡 万願寺から山麓をつたって上手へ行くと、広岡の集落である。 鮭川 藩政時代、広岡から佐分利川のサケ漁の運上銀を取りまとめて差し出していることが、村松喜太夫家文書中に「鮭川願書」として残されている。 それは、天保五年(一八三四)十月の「乍レ恐奉二願上一口上之覚」で、「野尻銅山の悪水のため鮭が上らなくなって、一時運上を免除してもらっていたが、近ごろ年によってはまた少しずつ上るようになったので、銀十匁運上として差し上げたいから許してほしい。」という意味の願書を本郷三力村と岡田村から差し出している。その中に、「……先々御運上本郷より川上迄銀三枚也。(各村三枚宛の意)広岡より上納被致候。尤も小前帳に見たり。安永年中野尻銅山御御断り中有之候事」とある。 このことは、佐分利全川の鮭川漁の運上銀を広岡が差配していたことを物語っているのであり、広岡にとってサケ漁は一副業であり、同業者を牛耳っていたということがうかがわれるのである(第四編第二章水産業の項参照)。 六斎念仏 流し念仏だけを行っていたが、それも昭和四十四年(一九六九)から中止した。「室町念仏講」と銘打った念仏鉦がある。 姉崎正盛 天保三年(一八三二)松井家で生まれ、長じて京都に出て花山院家に仕えたが、慶応元年(一八六五)姉崎を継いで桂宮に出仕した。 一時桂宮の旧臣佐久間家を襲名佐久間主膳又は良之助と名乗って、番人兼監察を務めていたが、明治五年(一八七二)姉崎に復姓し家従を命ぜられた。明治十四年十月五日死亡行年五〇歳(東大哲学科卒、貴族院議員、東大名誉教授、文学博士姉崎正治(潮風)の父である)。 火災 一七〇年ほど前十数戸の集落のうち六軒が全焼するという大火があった。しかし、その後は互いに火を慎んで、まだ一度も災禍を繰り返すようなことがない。 広岡の伝説広岡の小字一覧広岡 上大広岡 大広岡 梅谷 下大道 薦池 横道 無瀬谷 溝添 町番 石田 柳水 川上田 宮奥 狼谷 黒谷 押谷 宮ノ谷 小谷 黒谷奥 関連情報 |
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【参考文献】 『角川日本地名大辞典』 『福井県の地名』(平凡社) 『大飯郡誌』 『大飯町誌』 その他たくさん |
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