丹後の地名

神主(こうぬし)
京丹後市丹後町神主


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京都府京丹後市丹後町神主

京都府竹野郡丹後町神主

京都府竹野郡豊栄村神主

京都府竹野郡八木村神主

神主の概要




《神主の概要》
宇川の中流域の石岳(336m)の南斜面標高200m前後の地に散在する山村集落。府道653・碇網野線が走る。ここから4、5㎞くらいか、先の山の向側である。
神主の方向
神主村は、江戸期~明治22年の村名。はじめ宮津藩領、享保2年幕府領、宝暦13年但馬出石藩領、天保6年幕府領となる。当初宇川村の枝郷、のち分村独立。明治元年久美浜県、同4年豊岡県を経て、同9年京都府に所属。同22年八木村の大字となる。
神主は、明治22年~現在の大字名。はじめ八木村、大正14年豊栄村、昭和30年からは丹後町の大字。平成16年から京丹後市の大字。昭和38年の豪雪で豊栄小学校力石分校倒壊後、当地に校舎を新築したが、離村と児童数の減少で同51年3月自然廃校。世帯数・人口は大正13年11・77、昭和30年12・71、同45年は6・15に減少、同53年に全戸離村した。

《神主の人口・世帯数》 0・0

《主な社寺など》

三宝荒神(三柱神社)
『丹後国竹野郡誌』
 〈 三柱神社 村社 字神主小字神牛鎮座
(神社明細帳) 祭神 稚産霊神 保食神 倉稲魂神
 創建不詳、貞享五年八月再建、もと三寶荒神と称せしを明治二年十月三柱神社と改称し同四年村社に刺せらる
 社 殿 梁行 二尺
     桁行 二尺八寸
 上 屋 梁行 一間半
     桁行 二間
 境内坪数 七十二 坪
 境 内 神 社
  愛宕神社  祭神 火産霊神
  日吉神社  祭神 大山咋命
   もと山王権現と御す、明治二年十一月移転社名を改む、 

『丹後町史』
 〈 三柱神社 神主小字神牛
稚産霊神、保食神、倉稲魂神を祭る。
貞享五年八月再建
元は三宝荒神と称したのを明治二年十月、三柱神社と改称、明治四年村社となる。
境内には、愛宕神社(祭神 火産霊神)、日吉神社(祭神 大山咋神)がある。  〉 


曹洞宗祈栄山神勝寺(廃寺)


《交通》


《産業》


神主の主な歴史記録


『丹哥府志』
 〈 ◎神主村(小脇村の次)
【三宝荒神】(祭九月十五日)
【祈栄山神勝寺】(曹洞宗)  〉 

『両丹地方史』(S39.12.30)
 〈 亡びゆく村々を思うて
宮津市 岩崎英精
 前略。本日これから申しますことは、他の諸先生方のようご研充発表ではありませんで、実は私どもの位に奥丹後地方に、ここ数年来ひきつづいておこりつゝある恐ろしい現象、それは幾百千年の歴史ある山村が、次ぎ次ぎと潰れていくという事実につきまして、これはやがて全国的にひろがる性質の現象でもありますので、この際ぜひとろ皆さん方に絶大なるご関心をいただくよう、お訴え申し上げたいものであります。
ご承知のとおり、かって徳川時代によくみられた「逃散-ちょうさん」ということ、すなわち村中が先祖伝来の故郷を捨てて一夜のうちに住民が離村して村が潰れてしまうという事実、その「逃散」が昭和の今日、自民党政府の政治のなかで、あちらにもこちらにもみられる現象なのであります。私はこの事実を「現代的逃散」と申しておりますが、実に白夜堂々と「逃散」が行われ、しかも徳川時代のように「強訴・徒党・逃散」といって、幕藩による圧制への抵抗としての犯罪ともみられないで、政府も地方行政体もほとんどとこれという対策もないままに、住民は村を見捨てて離村してしまうのが、まことに現代的逃散にみられる特長であります。
 そこで私共の住む奥丹後地方で すでに亡びてしまった村々をあげますと、左のような実状でありまして、なんとも言葉にもあらわしえぬようなひどい有様であります。その村々こいうのは…
宮津市。旧日ヶ谷付の牧、旧世屋村の麻谷・
松尾・駒倉・旧府中村の西谷・東谷。
与謝郡。伊根町旧筒川村の田坪・吉谷
竹野郡。丹後町旧豊栄村の力石・
旧宇川村の竹久僧・
旧野間村の住山・小杉
といった実状でありまして、これらはいずれも現在潰れた旧藩時代の村々であり、町村制施行後は大字部落乃至小字であります。
 いま申し上げた村々は例外なく山村、丹後半島の屋根といわれる五〇〇メートルから七〇〇メートルの山々に囲まれた山村でありますが、この幾百千年の歴史に生きてきた村人が、先祖代々の墓をはじめ、苦心して築きあげた家屋敷も、先祖代々の血と汗とで育ててきた田畑、さらに個人の、あるいは共同の山林原野までも見捨てゝ、これらがいずれも経済的生産の価値を失って、まさに自然にかえってしまっても、何処からも誰からも一円の金も補償してはくれないのであります。
 しかもなおこれらの人々は村を棄てゝ出てゆくのでありますが、その出てゆかねばならぬ理由がどこにあるかと申しますと、それは「もうこの村ではとても生活が成りたたないから…」という一語につきるのであります。ある週間雑誌や新聞には昨年の豪雪に将来を絶望して出るんた…などと書いていたのもありますが、この人々は断じて単なる豪雪、一年や二年の大雪でヘコタレたのでは決してありません。楽しい生活、平和な暮しができるのなら、こうして先祖伝来の村を捨てるでしょう、もっとも多少の時代的影響はありましても、断じてこれらの村々が潰れるといった現象はおこらないはずであります。
 いわば、そこには豪雪よりも台風よりも、もっともっと恐ろしい現代的飢餓が彼ら村人をおそい、日夜ひしひしとその苦しみが肌にせまってくる昨今の生活、この怖ろしい現代的飢餓にたえられなくった人々が個々にまた集団で、村々を見捨てゝ出てゆき、そうして村は潰れ亡びるのであります。
 ではいったいその怖ろしい現代的飢餓とはどこからきたのでしょうか、それは戦後の生活環境の激変、ことに自民党池田内閣の「所得倍増政策」の結果でありまして、独占的な資本のみにはほゝえむ所得倍増政策こそは、豪雪よりも台風よりも怖ろしい飢餓の波であり、こゝにこそ現代的「逃散」は当然におこるべくしておこりつゝあるのであります。
 おそらく以上申し上げた村々だけが亡びたのではなく、きっとこれからもどしどしと亡びる村が出るでしょうし、これはやがて全国的規模において現われる前徴であることも間違いないと思うのであります。
 さて私が皆さんに訴えて、お願いしたいことは、ここであります。私はここで政治を語り、社会経済を云々しているの気はなく、このようにして潰れ亡びる村々と、その村々をつつむ村や町や市の、その歴史の変化を、この際ぜひとも強い関心をもって見守り、お互に地方史を目標とするものが協力して、私たち現代人の責任においた、後世の若い人たちに誇りをもって引継ぎうるような歴史を明らかにすべきだと思うものであります、どうかこの歴史の激変期に、ぜひとも皆さん方と共に、進ませていただきたいものであります。 (完)  〉 


神主の小字一覧


神主(こうぬし)
東(ひがし) 石畑ケ(いしばたけ) 折戸下(おりとした) 東下(ひがしした) 宮畑ケ(みやばたけ) シタ地(したぢ) 谷入(たにいり) サカ 水落(みずおち) サルクウ 穴ノ口(あなのくち) 井ノ尻(いのしり) 石ケ元(いしがもと) 向山(むかいやま) メウレンボ 向山下(むかいやました) 向山後(むかいやまおて) カリヤメ 障子畑(しょうじばた) 水ケ元(みずがもと) 水ケ元ノ下(みずがもとのした) 京畑(きょうばたけ) ジイガタニ シモガウ 牛ケ尾(うしがお) 下郷道下(しもごうみちした) 後下郷(あとしもごう) 後下郷下(あとしもごうした) 後下郷上(あとしもごううえ) 後下郷道上(あとしもごうみちうえ) 立畑(たちばたけ) ジイケクゴ フナクゴ クハガエ フナクゴ上(ふなくごうえ) スリ畑(すりばたけ) 大坂(おおさか) 大坂先(おおさかさき) 丸山(まるやま) 大路畑ケ(おおじばたけ) 下丸山(しもまるやま) 半田垣(はんだがき) 石畑上(いしばたけうえ) 神手(かみて) 片山(かたやま) 片山道ノ下(かたやまみちのした) 片山家上(かたやまいえうえ) 片山家ノ先(たかやまいえのさき) 片山屋敷脇(かたやまやしきわき) 上地(かみぢ) 家ノ下(いえのした) 寺坂上(てらさかうえ) 家ノ上(いえのうえ) 寺坂下(てらさかした) 峠(とうげ) 宮ノ尾(みやのお) 下川(しもがわ) 堂ノ後(どうのおて) イシク 下モ地(しもぢ) 奥地(おくち) 段ノ後(だんのおて) 段(だん) 段ノナル(だんなる) 井坪(いつぼ) 奥ノ谷(おくのたに) コス谷(こすだに) 六田(ろくだ) 六田上(ろくだうえ) 尾マガリ(おまがり) マヲク 滝谷(たきだに) 大向(おおむかい) 中坪(なかつぼ) 松葉沖(まつばおき) シヨウカ シヨウカ河向(しようかかわむかい) 小田谷(おだだに) 長ラク(ちょうらく) 滝ノ下(たきのした) 後大坂(うしろおおさか) 大坂下(おおさかした) 下大坂(しもおおさか) 大坂上(おおさかうえ) 三ツ石(みついし) 宮ノ脇(みやのわき) 段ノ上(だんのうえ) 森元(もりもと) 家ノ脇(いえのわき) 西山(にしやま) 中畑(なかばたけ) 尾神谷(おがみだに) 寺田(てらだ)

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【参考文献】
『角川日本地名大辞典』
『京都府の地名』(平凡社)
『丹後資料叢書』各巻
『丹後町史』
その他たくさん



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