丹後の地名

海軍第三火薬廠(かやくしょう)
舞鶴市朝来


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京都府舞鶴市朝来

京都府加佐郡朝来村

第三火薬廠の概要

《概要》
第三火薬廠の廃墟

 朝来谷には戦前までバカでかい海軍第三火薬廠があった。
今の日本板硝子工場や舞鶴工専、グリーンスポーツセンター・山麓公園などはその跡地の一部に戦後建てられたものである。
 第三火薬廠?そんな物があったのか。このあたりをよく通りがかっても、過去の火薬廠を知らない市民がほとんどかも知れない。
戦争があったということすらも知らないそうだから、それも無理も無い話である。


 少し山陰を覗けば写真のような廃墟があるので、何かただならぬものがあったはずと気が付かれるかと思う。

 舞鶴は駆逐艦ばかりを造っていたのではない。海軍の火薬も作られていた。
通称・下瀬火薬と呼ばれ世界一と自称した優れた火薬が作られていた。その工場がこの谷狭しと一杯にあった。

 第三火薬廠の広さは山林も含めて600万平米というから海軍工廠(現ユニバーサル造船)の約10倍近い広さがあった。
造船所だって広い、何と広い工場か、歩いていたら日が暮れるな、まあ巨船を造るのだからなあ、と最初は誰でも驚く。しかしここはその10倍である。
跡地の利用できる所は利用して現在は生まれ変わっているが、利用されていない所には写真のような廃墟が残されている。夏草がぼうぼうと生い茂る中にある。


要塞内の軍の機密工場であり、写真などは写せない、スケッチもできない。何も当時の記録が残されていない。
中舞鶴の長浜に前身があったのであるが、用地手狭と事故の場合は工廠にも被害が及ぶため、昭和15年に移転してきたものである。何も無いところへ移転してきたのでなく、多くの村々や田畠を強制「買収」してのことであり、それは朝来村の滅亡でもあった。


(書きかけです)


火薬廠の主な歴史記録

「丹後の伝説32:第三火薬廠、他」
「長浜火薬廠」
「第二火薬廠」(綾部市梅迫の火薬廠)

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第三火薬廠は大きな工場なので二枚に分けて、上図は朝来校から奥側。

下図は朝来校から海まで。




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