長浜(ながはま)
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京都府舞鶴市長浜 京都府加佐郡中舞鶴町長浜 |
長浜の地誌《長浜の概要》 長浜は舞鶴市の中央部。海からみれば舞鶴湾へ入ってきた突き当たりが長浜である。陸からは余部下の北になり、現在は保安学校や海自の航空隊がある海に面した一帯である。戸島や乙島も長浜である。 丹後風土記残欠の記事からは古代は邇保と呼ばれたと思われる。 中世は余戸里のうちで、天正12年8月吉日、岡本主馬助元幸が「余戸之内長浜八幡宮」(高倉神社)に田1反余・畑245歩を寄進している(高倉神社文書。大日料11-11)という。 長浜村は江戸期〜明治22年の村名。 明治20年代から30年代にかけて、舞鶴鎮守府や舞鶴海軍工廠のための用地買収が大規模に行われたが、当地もその対象となり、大きく変貌した所になる。 明治22年舞鶴鎮守府設置により民有地10町5反余が買上げられ、同31年追加用地として戸島の共有地(長浜・白杉)1町9反余が海軍病院の消毒予定地として、地内 戸島には海軍工廠の大砲発射場があった。 明治38年加津良遊郭の開業。営業戸数および芸娼妓の人数は、大正2年27戸・91人、同12年28戸・104人。 昭和4年東京滝野川の海軍爆薬部を誘致した。後の第三火薬廠(朝来)の前身であった。 同17年潜水艦基地隊造成のため高倉神社付近の183戸が立退いた。 同18年海軍命令で加津良遊郭の全家屋が明け渡し 同19年には宮谷地区でも一部が立退きとなった。 26年防備隊跡に東京越中島より海上保安学校が移転した。 《人口》358《世帯数》143(現在の長浜のみ) 《主な社寺など》 宮谷に余戸6か村の氏神高倉神社が鎮座、安久村の備前壷焼衆が寄進した慶長18年銘の狛犬がある。 (↑坂根正喜氏の空撮070719) 《交通》 《産業》 長浜の主な歴史記録《丹後風土記残欠》 〈 余戸 十二月栗社 十二月栗神、祠無し。木を奉り神と称す。古老伝えて曰く、往昔、稚産霊ワクムスビ神の植るところにして、歳毎の十二月朔日に、花生、二十日に至り実を結ぶ。正月元日に其実を取り、太神に奉る。今に至るも其例たがへず。蓋し是れ神験の奇乎。 〉 《丹後国加佐郡寺社町在旧起》 〈 長浜村 高倉八幡宮、長浜、和田、下安久、北吸、余部上、下六ケ村の氏神 八月十五日祭 〉 《丹後国加佐郡旧語集》 〈 定免七ツ七分 長浜村 高百九拾七石七斗八升壱合 内四石二斗九升三台 万定引 拾八石御用捨高 高倉八幡宮 八月十四日祭 境内二拾問四方 長浜 和田 下安久 北吸 余部下村 五ヶ村氏神 毎年順番ニ振物狂言踊ヲ勤 九 月十日東吉原町ヨリ振物ヲ掛ル(注・異本ニ余部上下六ヶ村氏神トアリ) 〉 《丹哥府志》 〈 ◎長浜村 【高倉八幡宮】(祭八月十四日) 〉 《加佐郡誌》 〈 中舞鶴町。昔の余戸里又は余戸谷の殆んど全部に相当する。舞鶴鎮守府設置以来余部町と呼んでいたが大正八年から今の名に改められた。今は余部上、余部下、長浜、和田の四ケ字から成っている。参考一、余部上及下は古来二字であって分合変換がない。二、余部下に高田平之進と言ふ郷士の居城があったといふことである。城址は明かでない。当字に神龍山雲門寺がある。天龍山鹿王院末で、昔境内に枯池があって此処に龍が棲んでいたから山号としたといふことである。新舞鶴湾内の蛇島に其霊魂が祭ってあるから此島にある二つの小池を龍眼水又は蛇ノ目池と呼ぶと古書に出ている。三、和田は曲浦即ち海浜の意味である事に疑がない。(旧称西浦) 〉 長浜の小字長浜 カツラ 小五森 乙島 戸島 牛渡 五森 岩子 宮谷 長浜 大分 子ジ松 雁又 白浜 セガクビ エビス崎 南谷 大畑 カジヤ谷 エビス 坊主下 関連項目「二尾・水銀地名」 |
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【参考文献】 『角川日本地名大辞典』 『京都府の地名』(平凡社) 『舞鶴市史』各巻 『丹後資料叢書』各巻 その他たくさん |
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