日尾(ひのお)
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京都府福知山市日尾 京都府天田郡三岳村日尾 |
日尾の概要《日尾の概要》 国道9号から国道426号へ入って2キロばかり佐々木川をさかのぼった山間の集落。あまりたいらな広い土地はなく、集落は山の斜面にある。 私の住む所には「日尾神社」というホコラが祀られている、これは与保呂の日尾池姫神社を勧請したものだが、同じ日尾で興味引かれる。福知山児童科学館に日尾鉱山出土の磁鉄鉱と閃亜鉛鉱が展示してあったが、当地には日尾鉱床(隆盛鉱山)があるという。日尾とは「火の尾根」か「火の男」か。今は廃坑で資料らしきものが見当たらない。 中世は佐々岐庄上山保の地で、日ノ尾村は古くは一ノ宮や常願寺・新宮を含んだ村であった。 日尾村は、江戸期~明治22年の村。 綾部藩領175石余・旗本九鬼氏知行地33石余。旗本領は明治元年久美浜県、同4年豊岡県を経て、綾部藩領は同4年綾部県を経て、同9年いずれも京都府に所属。同22年三岳村の大字となる。 天保11年(1840)綾部藩は佐藤信淵を招いて領内を視察・調査させたが、その時の報告書「巡察記」は日ノ尾村(綾部領分)について「巡廻シテ観察セザル所ナリ、然レドモ其ノ土地物産等ヲ審ニ知リタル人アリテ(中略)其ノ概略ヲ筆記シテ」と断わったうえで次のように述べるという。 土性黎壌土ニ埴ヲ混ジ或ハ野腐土+廬モ錯レリト云フ、田方六町三段一畝二十一歩、畑方十二町五段三畝歩、高百八十石五斗八升此内四十五石四斗五升七合無地高アリ、家数三十四軒、人別百七十二人、牛二十五アリ、(中略) 此ノ二村(日ノ尾村・常願寺村)共ニ冬ハ田畑ニ麦ヲ作リ且ツ蚕豆・豌豆及ヒ小麦等ヲモ作リ、夏ハ田ニ稲ヲ植へ、畑ニハ木綿及ヒ大豆・小豆・黍・稷・栗・稗・麻・烟草等ヲ作ルモ中筋諸村ニ異ナルコト無ク蚕児ヲモ亦飼フト云フ、然レドモ土地ノ宜シカラザルニヤ綿ヲ得ルコトハ中筋辺ニ及ハズ、又夕繭ヲ得ルコトハ中筋ヨリ宜シキ様ニ思ハルヽト云ヘリ 日尾は、明治22年~現在の大字。はじめ三岳村、昭和30年からは福知山市の大字。 《日尾の人口・世帯数》 65・24 《主な社寺など》 天満神社・平井神社 神額には二社書かれている。
常願寺の仏像と伝わる釈迦如来坐像 日尾釈迦堂木造釈迦如来坐像 福知山市指定文化財 彫刻 公会堂の一部に釈迦堂をつくり、木造釈迦如来坐像が安置されています。地元での伝承によると、日尾愛宕山常願寺という寺院の仏像であったといわれています。 像高83.7cmの桧材による寄木造の坐像で、構造は桧の一材から両肩を含む頭・体の中心部を彫り出し、前後に割って内刳を施しています。像表面の漆箔や左手先は後の補修によるものですが、概ね保存状態は良好です。 造形はいわゆる平安時代皇紀の和様にそった温和な造りで、法衣は浅く形式化した衣文をあらわしています。表情の厳しさ、両頬の張り、頭・体の中心部の奥行きが深い造りなど全体的に造形のしっかりした像で、制作は12世紀頃と考えられます。 平成23年3月 福知山市教育委員会 《交通》 《産業》 日尾の主な歴史記録
日尾の小字一覧日尾(ヒオ) 浅町 赤道 アンノヲカ アンノヲカノ上 家ノ上 家ノ下 家ノ向ヒ 井ノシリ 岩サコ 石ブロ イケ元 上ノダン ウシロ山 岡 岡カイチ 大畑口 ヲボン ヲチクボ 上ノ山 上ノコシ 上ノダン カイ元 カイ谷口 カイチ カイチノ下 カイチガハナ カ子岩 京ジノ キシノ上 倉敷 波戸 クロミ クロミノ下 ケンジロサコ コウタカイチ ゴウデン ゴイザコ 坂ノ上 三止畑ケ 下リ場 下リ場ノ上 サコ サコヒシロ サコノ上 サコノシタ サイガタハ サイノ岡 サブラ サブラ峠 サルムラ サカ元 下ガイチ 獅ノ墓 嶋尻 上伝代寺 谷 谷ノ向 谷ノ下 タハ田 タハ田ノ上 田方 大神宮ナル タコラ ダン 辻 ツノ元 ツバキダナ 寺田 寺ケハナ 天正畑ケ 伝代寺 峠 トサガキ トウデン 堂岡 堂ノ下 堂ケナル 中 中島 中サコ 長谷 ナゴサ ナゴラ ノジリ ハコ谷 ハヤシ ハカノナル バゝ下 ヒエデン 太尾 太尾口 フロガサコ フ子ヤ フカ田 ホリキリ ホソザコ 町田 マヲ子 宮元 ミウ子カイチ 向畑 向ヒ 森ノ下 モリ元 矢谷 ユルキ 割谷口 ワダカイ トカゲ谷 トチ元 アンノ アンノ下 牛ノ原 段 トカゲ谷 フトウ向山 コギノトリ 関連情報 |
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【参考文献】 『角川日本地名大辞典』 『京都府の地名』(平凡社) 『丹波志』 『福知山市史』各巻 その他たくさん |
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