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丹波の

西(にし)
京都府福知山市西


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京都府福知山市西

京都府天田郡福知山町西

西町の概要




《西町の概要》

「福知山シネマ」から北ヘ入った通りに位置する。慶雲山成徳寺から北の両側町。福知山城下15か町の1つ。
西町

北の寺町や鋳物師町と同様に地形は低いので水害などの被害は大きく、床下浸水はショッチョウで、明治29年、同40年などの洪水では大きな被害を受けたという。
明治29年8月広小路東端の由良川堤防が決壊。常磐館が倒壊して同館へ避難していた人々が溺死、さらに流失家屋17戸・全壊家屋7戸・半壊家屋多数の被害をだした。同40年にも大洪水があったが、人々は前回の経験をもとに早く避難し、工兵隊の活躍もあって、人命の損失は免れた。昭和39~50年に和久川堤防工事が行われ、由良川・和久川の逆流が防がれ水害を受けるここがなくなったという。しかしもし堤防が決壊すればこのあたりでもニ階くらいは浸水しそうで、おそらくニ階にいてもヤバイことになりそうである。
近くの御霊神社に「浸水位」計がある↓。昭和28.9.25の台風13号時のものという。人の背丈の二倍以上はある。ここよりも当町は少し低いから、これ以上は浸水しそうである。
浸水位計(御霊公園)
当町の電柱に「想定浸水深」計がある↓。このあたりは3.0~5.0メートルが想定されている。電柱に青いテープが巻かれているが、そこが3メートル。
想定浸水深さ

西町は、江戸期~明治22年の町名。明治初年~22年は福知山を冠称。西は武家屋敷地のうち中ノ町と呼ばれた地域で、同町と当西町の境には西町口の木戸が置かれていた。
明治4年福知山県、豊岡県を経て、同9年京都府に所属。同22年福知山町の大字となる。
西は、明治22年~現在の大字名。はじめ福知山町、昭和12年からは福知山市の大字。


《西町の人口・世帯数》 156・75


《主な社寺など》

浄土真宗本願寺派慶雲山成徳寺
成徳寺(福知山市西)

慶雲山 成徳寺 (真宗本願寺派) 同町字西
本尊 阿彌陀如来 開基 釈祖貞法師
創建 万治元年  再建 明治三十一年 境内 堂宇、聖徳太子堂
檀家 七十五戸(福知山町外村落) 財産…
(『天田郡志資料』)


西蓮寺廃寺
北の由良川堤防沿いにも当町地があり、久昌寺と法鷲寺の間に西蓮寺があった。同寺は西の隣曹洞宗久昌寺末寺の1つで、慶長4年創建、開山は南渓和尚。今安の小野脇にあった小野小町伝説にからむ歌懸薬師如来が同寺に安置されていたという。幕末頃同寺が廃寺となったのち、この薬師如来は本寺久昌寺に移され本堂内に安置されているという。
一、智沢山 西蓮寺 禅曹洞宗 同所
福智山久昌寺末寺 開山 南渓和尚 慶長四已宍年建立 境内十間廿七間 除地
本堂 六間四間半 庫裡 二間半七間半 門
薬師堂 古小野脇寺ニ在 中古此寺ニ安置 古跡部出
(『丹波志』)


吉森稲荷神社

案内板がある。→
吉森稲荷神社由来
社名 吉森稲荷神社
祭神 正一位吉森稲荷大明神
(本殿内 吉森稲荷大明神 愛宕大明神 花倉稲荷大明神)
境内神社 花倉稲荷大明神
由緒
 万延元年 (一八六〇)二月 日不詳、城州紀伊郡稲荷本宮
神位従四位陸奥寺忠勝ヨリ許可書奥付悪疫流行予防守護神トシテ字民一般ノ崇敬スル所ニシテ爾来垂区内ニハ流行病殆ド無之存ゼラレル
陸奥守忠勝より許可を得て独立した吉森稲荷神社として京都府神社庁に登嫁してある。
 三月、初午祭 七月 夏祭り 十二月 神かえり
当地区名の由来
 「朝暉文書」によれば、杉原候時代(天正年間)曽我井村の一都に、新町、西町、長町、菱屋町、紺屋町、呉服町、 鍛冶町の七ケ町ができそのあと有馬候時代に城下町が整備され、その後、江戸時代福知山藩の城下町には、十五ケ町が出来た。
 そのひとつが西町であり城下町の西側には、西町口という木戸口があった。
又、町名よみこみ歌の中にも「朝日受けるが西町で」とあるが如く、西にある町の意である。


《交通》


《産業》


《姓氏》


西町の主な歴史記録




伝説





西町の小字一覧



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【参考文献】
『角川日本地名大辞典』
『京都府の地名』(平凡社)
『丹波志』
『天田郡志資料』各巻
『福知山市史』各巻
その他たくさん



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