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丹波の

長瀬(ながせ)
京都府船井郡京丹波町長瀬


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京都府船井郡京丹波町長瀬

京都府船井郡和知町長瀬

京都府船井郡上和知村長瀬



長瀬の概要




《長瀬の概要》

旧和知町の東端、もう少し行くと北桑田郡美山町で大野ダムがある、南は日吉町(いずれも現南丹市)。中央を由良川が西流し、右岸の段丘上に耕地・集落が立地する、府道12号(綾部宮島線)が貫通する。左岸側は高く嶮しい山林地帯。萱(かや)山とよぶ山の頂に一部くぼんだ部分があって池の面影を残し、蛇ケ池といわれる。萱山の萱は和知町全域の萱葺屋根に利用されていたと伝えている。
長瀬村は、江戸期~明治22年の村。元和5年から園部藩領。当地はシャクヤクの名産地であったが、漢方の衰微とともにその影を失ったという。明治4年園部県を経て京都府に所属。同22年上和知村の大字となる。
長瀬は、明治22年~現在の大字名。はじめ上和知村、昭和30年から和知町の大字、平成17年より京丹波町の大字。


《長瀬の人口・世帯数》 95・39


《長瀬の主な社寺など》

稲荷神社


曹洞宗安野山長泉寺


安野山長泉寺(曹洞宗) 字長瀬小字上ノ山三七
当寺の記録によると、天和元年(一六八一)、市場村善入寺を再建した以心秀伝により創建され、龍穏寺前住梅巌麟朔を勧請開山として、安野山長泉寺と呼称した。明治になって十三年(一八八〇)、現三和町龍源寺二二世徳門によって法地が起立された。
また、明治十七年(一八八四)、火災に遭い堂宇・什物を焼失、同二十二年現在地に再建。本尊は聖観音坐像で、かなり古い作である。元は如来像であったが、菩薩像に改造されている。近世、和知における観音信仰の盛行により、当寺も和知西国三十三番札所となっている。こうした際に改造されたものと推測される。 (『和知町誌』)



《交通》


《産業》


《姓氏・人物》


長瀬の主な歴史記録




長瀬の伝説


蛇ケ池   船井郡和知町長瀬
農耕社会から発展したわが国では、雨ごい伝説が各地に伝わっているが、特に水の神・ヘビや竜神にまつわるものが多い。和知町にもヘビにまつわる雨ごい伝説が古老の間で語り伝えられている。
昔、船井郡上和知村(いまの和知町)長瀬の在の農家に評判の美しい娘がいた。ある夏の朝のこと。その家の主人が娘の寝間の沓脱(くつぬぎ)石に、ずぶぬれのゾウリをみつけた。その年は何十年ぶりかの日照りで、雨ごいのかいもなく一滴の雨も降らなかったのに--と不審に思った主人は、その後も気をつけていると、毎朝のように、ぬれたゾウリがぬいであった。
 主人は娘に気づかれないように様子をうかがっていたが、ある夜、娘が出かけるので、そっと後をつけた。娘は由良川の支流・塩谷川沿いの小道を歩き続け、蛇ケ淵と呼ばれる淵のそばの岩の上で着物を脱ぎ捨て、髪を振り乱して水中に飛び込み、淵にある竜王滝にしばらくうたれていた。水からあがった娘は着物を着ると、またスタスタと歩きはじめ、尾根伝いに山道を登りはじめた。
 主人は夢中になって後を追った。六キロほど登ったところで娘は立ち止まった。そこには鏡岩という、鏡のように光った岩があった。そこで髪を整えた娘は、さらに上へと登り、次に立ち止まったところは上和知村と畑郷村(いまの日吉町)の境にある大池(またの名を蛇ヶ池という)のほとり。ここで娘は蛇身となり、池に飛び込もうとして、はじめて父親に見られていることに気づいた。
「今年は長瀬の村は水不足で困っている。私は竜王の滝に願をかけ、竜になって天に昇り、雨を降らそうと思っていた。きょうが満願の日。竜になり、昇天しようとしたが、お父さんに見られてしまい、それもダメになった」とさめざめと泣き、池の中に姿を消してしまった。いらい、娘は二度と家に帰らなかった。
 その後、何日かたったころ、胡麻郷村(いまの日吉町胡麻)木戸の猟師が鉄砲を肩に狩りに出かけた。その日にかぎって獲物はなく、くだんの大池のほとりでたばこを吸っていると静かな水面が大きくゆらぎ、大蛇が姿を現した。そして猟師に「雨を降らすため願をかけ、竜になって天に昇ろうとしたが父に姿をみられ、ヘビにはなれても竜になれないでいる。きょうもあなたに見られてしまった。このままでは村にも帰れない。いっそ撃ち殺してほしい」と頼んだ。猟師はかわいそうに思い、しかたなく鉄砲で撃ったが、タマははねかえるばかり。
「竜にまでなろうとしたヘビにはナマリのクマは通らないのだろう」とその場は家に帰り京の鍛冶屋に頼んで金のクマをつくってもらい再び大池にきて大蛇の頭を撃ちぬいた。とたんに大音響とともに空にイナズマが走り大雨が降りはじめた。大蛇は流れるように畑郷の方にずり落ちていった。そのとき、ウロコが何枚か飛び散ったが、そのウロコはいまも畑郷のお寺に残っているという。
〔しるべ〕 和知町長瀬は国道27号線の升谷橋から府道綾部・宮島線を約四キロ、和知町と美山町の境にある在所。萱山を隔てて日吉町畑郷と接し、いまも萱山の頂上に水をたたえた蛇ヶ池があり、竜王滝では七月七日に雨ごいの行事が行われている。
(『京都丹波・丹後の伝説』)






長瀬の小字一覧


長瀬(ながせ)
川谷(かわだに) 追分(おいわけ) 岡ノ元(おかのもと) 中沢(なかざわ) 前田(まえだ) 上山(うえのやま) 岡元(おかもと) 東元(ひがしもと) 西田(にしだ) 西ノ元(にしのもと)

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【参考文献】
『角川日本地名大辞典』
『京都府の地名』(平凡社)
『船井郡誌』
『和知町誌』各巻
その他たくさん



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