丹後の地名


 天橋立アカデミック通信2024

古代丹波歴史研究所
第10回研究会

2024.9.7 みやづ歴史の館


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日本三景・天橋立の全景が見渡せる、丹後第一の景観を誇る会場。手前の海が与謝海(よさのうみ)、その先に長く横たわる松並木が天橋立。
速石(はやし)の里あり。此の里の海に長く大きなる(さき)あり。長さは一千二百廿九丈、広さは或る所は九丈以下、或る所は十丈以上、廿丈以下なり。先を天の椅立と名づけ、後を久志(くし)の浜と名づく…
この位置から見て書いているのではなく、ちょうど反対側になる府中(拝師郷)側から見て説明をしている。久志(くし)の浜はもともとは久志備(くしび)の浜と呼んでいたとも書いている。籠神社がある天橋立の付け根側が久志備(くしび)の浜で、久志備之真名井(くしびのまない)もある。久志備(くしび)のさらにもとは久士布流(くしふる)(槵触)、-所謂天孫降臨の峯の名と同じ地名であろう。
『日本書紀』の本文では、皇孫が天降ったのは、
日向の高千穂の槵触峯(くしふるのたけ)
別の一書では、
日向の槵日(くしひ)の高千穂峰
また別の一書では、
日向の()の高千穂の槵日(くしひ)の二上峰の天浮橋
また別の一書では、
日向の襲の高千穂の添山峰(そほりのやまのみね)
と紀が伝える。クシヒ=クシフルだとだいたい見当がつかれよう。
「天降った」と言っているのは、神話的にそう表現しているので、実際は海を渡って、新羅加耶から渡来してきたということであろうか、あるいは北方騎馬遊牧民の王は皆天神の子孫とされているので、その流れによるものか。
継体紀に新羅の人名として久遅布礼(くじふれ)が見えて、新羅系の地名と思われる。府中側は律令時代から中世にかけての丹後の心臓であった、そこに新羅系地名というか天日槍地名と呼ぶかがある。
そうした人間の本当の壮大な歴史ドラマはほぼスッコーンと忘れてしまったが、1300年前の風土記の時代と大きくは変わらない自然が幸いにも残されている。
忘れた古い記憶の痕跡を探ろうとして10回目の古代丹波歴史研究所研究会が持たれる。

与謝海に浮かぶヨットの帆のような屋根が、「みやづ歴史の(やかた)」。
この建物の先、向う側は、川口になっていて、宮津という津があった、近世は北前船の寄港で賑わい、「丹後の宮津でピンと出した」の名歌で知られる。今は津はまったくなく、北前船はどこへ行ったやら、賑わいはどこへ消えたやら、宮津は苦しむ。

ようこそお越し下さいました。強力なstaff陣が迎えて下さる。


今回も多くの人が集まって下さった。そとは熱い、そのさなかにありがとう。

羽淵氏の開会挨拶↑。さっそく、今集会の簡単な紹介です。

ご来賓の先生のご挨拶 
石田天祐先生 『イザナミ語造語辞典・偽史倭人伝』など京都大学で言語学36ヵ国語を学ばれ、歴史、小説、詩文とオールマイティー作家。
奥谷浩一先生 2010年より札幌学院大学学長。2013年学長退任。1999年から北海道自然保護協会理事や同常務理事を務める。2012年北海道社会貢献賞を受賞。哲学的人間学の研究やヘーゲル論理学の成立史研究などを主な研究対象。主な著書に『哲学的人間学の系譜 - シェーラー、プレスナー、ゲーレンの人間論』、『ハイデガーの弁明 - ハイデガー・ナチズム研究序説』など




記念撮影

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研究会
講演1
卑弥呼と台与と丹波王国
  元毎日新聞専門編集委員 佐々木泰造 先生



講演2
大丹波王国と近江の王国
  歴史研究家 野村しづかず 先生



講演3
旦波大縣主油碁理と都市牛利
   作家 冨貴高司 先生



講演4
丹後最古 俵野廃寺の謎に迫る
   古代丹波歴史研究所所長 伴とし子 先生



   余興、疲れをほぐしましょ。

シャーマン・シスターズの歌
  ♬ 卑弥呼の祈り永遠に






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 懇親会  



暑いなかをよく集まってくれました、懇親会場の「mipple」はこの↑5階建て建物
すぐ近く。海に接してある。
窓から港が見えりゃいい、時々霧笛が鳴ればいい…
ぽつぽつ飲めば ぽつぽつと、未練が胸に 舞い戻る…
あいにくにも酒も別嬪も嫌いなワ゛ダグジは、行かんことには写真が写せんし、せっかく用意して下さった皆様に申し訳ないし、イヤイヤのシブシブで、様子をチョットのぞいてみました。


古代史キチガイがいっぱいいる、2000年もの昔がわかるわけなかろうが、エエカゲンなヤツらめが、と思いたくなるが、意外にも、ドまじめなハナシぶり、歯がたたんレベルでないか。飲ませるともう止まらない、もう終わらない。
糸魚川天然翡翠を持っている方がいた。めったにはない宝物、写真だけ写させてもらう。(ぎょく)という。玉音放送とか、日本では天皇さんのことを言ったりする、中国では皇帝を意味する。中国は日本でいう(糸魚川)翡翠を産出しないため、石の種類は違うのだが、これとよく似た感じの別の石を翡翠、玉と古くから呼んでいる。どちらかと言えば白が好まれるという。




staffの皆様お疲れさまでした。
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У моря, у синего моря
青い海のそば






日本語が上手

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