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秋らしくなってきて、久しぶりの今回。外は寒冷前線が通過最中で一時はタツマキでも起きそうな超悪天候でしたが、中はこんな様子でした。20曲ばかりの中からすこし紹介します。 日本民謡とのコラボもあって、まるで乙姫様のような、観音様のような装いでした。 Amazing Grace すばらしき恩寵 英語の"grace"は、「細川ガラシャ夫人」のガラシャと同語だろうけれども、日本語にはこうした言葉がないよう、恩寵とか神の恵みとか訳するのは明治になってからの翻訳新語ではなかろうか。「日本は神国ですから…」などという割にはない、「神風」とか「神の助け」とかいうくらいだろうか。神様はムラ全体を守ってくれるのが本来であって、一個人の勝手な祈願には本来関係しないのかも知れない。個人対神のより宗教的なより精神的な結びつきを表すことばがなく、あってもそれはずっと世俗的な「助け」である、個がしっかり確立されていない近代以前社会精神界の現れなのだろうか。ムラと言えば近頃は信用ゼロの「原子力ムラ」を言うが、日本全体もまたムラのよう。 この曲は前回は土淵みゆきさんが歌っておられた曲。 よくあちこちで耳にされる曲かと思う、前回はアップできたのですが、今回はできない。ますますきびしくなってまずほとんどの曲はむり。個人がしっかりするのはガメツイ面だけか。 私のような者までも救ってくださる、 道を踏み外しさまよっていた私を、 神は救い上げてくださり、 今まで見えなかった神の恵みを、 今は見出すことができる。… 黒人奴隷貿易に関わった深い悔恨と、それにも関わらず赦しを与えられた神の愛に対する感謝が込められているそう。 同じものが、ダウン・ロードできます。(自分で聞く範囲にして下さい) 「Amazing Grace」 大阪ラプソディーと大阪に生まれた女 これもアップはできまいと思っていたが、意外にもできた。 ありがとう。海原千里・万里さん、河島英五さん。大阪のエエトコかも、「東京にはようついていかん」、ついていくことはないあそこは末期だ、どうか強欲権力や資本に喰われませんように… あの人もこの人も そぞろ歩く宵の街 どこへ行く二人連れ 御堂筋は恋の道 映画を観ましょか それともこのまま 道頓堀まで 歩きましょうか 七色のネオンさえ 甘い夢を 歌ってる 宵やみの 大阪は 二人連れ 恋の街 踊り疲れたディスコの帰り これで青春も終わりかなとつぶやいて あなたの肩をながめながら やせたなと思ったら泣けてきた 大阪で生まれた女やさかい 大阪の街よう捨てん 大阪で生まれた女やさかい 東京へはようついていかん 踊り疲れたディスコの帰り 電信柱にしみついた夜 レクチャー・タイム 「旅愁」と「およげ!たいやきくん」。だいぶ昔(大昔?)に子供だった人たちが歌う。意味もわからなかったあの頃のように元気一杯歌いましょう! 旅愁 小学生の頃に誰でも一度は歌った曲、知らぬ者はない。平19年に、「日本の歌百選」に選ばれている。作曲はアメリカ人、作詞は犬童球渓。アメリカではほとんど忘れられたという。 わびしき思いに 一人悩む 恋しや故郷 懐かし父母 夢路にたどるは 故郷の家路 ちょうど一年前のメンバー、大幅にパワー・アップして戻ってきてくれました。↓手前から、橋本氏、芦田さん、山下氏。 どんどん節 ドンドンと太鼓が鳴ったり、そうした囃し言葉があるので、こんなタイトルになったとか、明治末ころのはやり歌、各地に歌詞はたくさんあるそうである。次の歌詞がメジャーとか。 わたしゃ売られ行くわいな ととさん御無事でまたかかさんも お前も御無事で折々は たより聞いたり聞かせたり ドンドン 芦田照美さん。梅若流名取で、梅若芳弘照という名をお持ち、舞鶴市文化振興基本指針策定懇話会委員だそう、民謡や三味線に興味あるお方は指導お願いしてみられれば、…グっと腕前が上がります。 ちゃっきり節 漢字でかけば、「茶切り節」だろうか、昭和2年に静岡市近郊に開園した狐ヶ崎遊園地のコマーシャルソングとして、静岡電気鉄道の依頼によって制作されたものだそう。 知らぬ人もなかろう知名度の高い曲で、ここでは簡単そうに演奏しこなしているが、実は唄・三味線とも、大変な難曲と定評があるのだそう。 当地の方言で正確な歌詞は「蛙(きゃある)が鳴くんて」となっていて、「で」ではない。「きゃある」と、何か丹後弁にも似ているような発音、30番まであるそうである。 花はたちばな 夏はたちばな 茶のかおり ちゃっきり ちゃっきり ちゃっきりよ きゃあるが鳴くんて 雨ずらよ 同じものが、ダウン・ロードできます。(自分で聞く範囲にして下さい) 「ちゃっきり節」 灘の酒造り唄 「ボクのオヤジは丹波杜氏でした」という、私の知り合いの子が確か福知山の方にいたが、兵庫県の灘の唄というよりも、その丹波杜氏が酒の仕込みの各段階で、各蔵元で歌ったもので何曲もある。 「丹波杜氏は 見上げたものよ 酒も造れば 身も造る」、そして唄も造るが、ここで唄われているものの詳細は私には不明である。 同じものが、ダウン・ロードできます。(自分で聞く範囲にして下さい) 「灘の酒造り唄」 舞鶴小唄 「ちゃっきり節」と同じ頃にできた、御当地ソング、たいへんローカル、ちゃっきり節ほどに有名となれるか。これも何番もある。 ♪ 佐風の朝霧港は夜明け 喜多の灯かげもほのぼのと イートコ丹後の舞鶴よ ヨッテケ ヨッテケ ヨイサッサ ヤンレ ドゥジャイ ドウジャイナー (以下繰返し) ♪ 朝の詣りは朝代さまへ 願を解くやらかけるやら ♪ くんでおくれよ真奈井の清水 きれぬわたしの心意気 ♪ 伊佐津川風袂がなびく 恋はいさざの味かいな ♪ なるかならぬか水無月さまよ かけた願ひが今日とける ♪ 丹後若狭の仲ふき分けて ぢらす青葉の山おろし ♪ 仇な波風戸島がよける うれし港は油なぎ ♪ 匂ひみさきの招きの松よ 松の間から灯も招く ♪ 花の舞鶴可愛いやつばめ ぬれにきたのか海こえて ♪ 君を待つ夜はささがれ焼いて 焦げぬ心の一苦労 以下 無名氏作 ♪ 昔ゆかしいお城の跡に 古今伝授の花が咲く ♪ 愛宕山には紅葉がもえる 下に朝代恋の町 ♪ 鰤の大漁じゃ 八丁櫓で飛ばせ 瀬戸は渦巻き鬨の声 同じものが、ダウン・ロードできます。(自分で聞く範囲にして下さい) 「舞鶴小唄」 まだまだありましたが、またいつかの機会に紹介させてもらいます。 |
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