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丹後にブルーインパルス

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 ブルーインパルス

070610。丹後半島にブルー・インパルスがやってきた。初めてのことでないのか。地名とはまったく関係はないが、少し紹介しておこうかと思う。

ブルー・インパルスが青空に大輪を描く
丹後半島の北端・経ケ崎には空自のレーダー・サイトがあり、常時日本海を睨んでいる。そこが開庁50周年になるというので記念に航空ショーを開いたのだそうである。平成19年6月10日。
T-4 ブルー インパルスT-4 ブルー インパルス
T-4 ブルー インパルスT-4 ブルー インパルス
ハートを描いてくれたのですが、見えますか。T-4 ブルー インパルス
丹後の空に航空機が舞った。予想はしていたが、すごい人と車の波が押し寄せた。美しい海岸が続くが陸の孤島とも呼ばれていた所であり、今も不断は猫の子も通らない寒村である。コンビニはおろかスーパーすら見当たらない。地域格差だ。何とかしたいもの。しかしこの日ばかりは、猫も杓子もやってきた。私もその一人であった。


袖志より東を望む・経ケ崎袖志の海岸(出ぱった海岸段丘上に基地がある)
 左側写真が経ケ崎。京都府の最北端である。右上の山の上、少し凹んだ所、岳山(451M)にレーダーが設置されている。写真では見にくいかも。道路(丹後半島一周道路)はご覧のようなありさまであった。
右側写真は同じ位置から西側を向いたもの。袖志(そでし)の海岸である。日本海側では数少ない海女の村として知られる。右手の岬の先端の台地上には、穴文珠(九品寺)があり、分屯地がある。第35警戒隊というそうである。
『京都府の地名』には、次のように書かれている。
…袖志村は日本海沿岸では数少ない海女村である。海女は元禄年間(一六八八−一七〇四)に嘉兵衛なるものによって始められたと伝えるが、おそらくそれ以前から潜海による採藻や漁労は行われていたと思われる。海女の全盛時代には西は因幡から東は越前の海辺までも遠征出漁したと伝える。現在も海女勢五〇−六〇人を数える。
 文化二年(一八一四)七月、配札と修行の途次当地を通った野田泉光院は、二八日、穴文殊を見たのち当村に宿をとったが、「日本九峰修行日記」同日条に次のように記す。
 今夕は当所(穴文殊)籠り堂庵室あれは一宿と思ひし処、異類異形の者多く籠り居る故近所に袖村とて大村あり、当所秀助と云ふに宿す。内儀とのは憐家にて麻を煮て居られ、夕飯は勝手に拵へ侯様申す事に付、吾々自分に菜拵へる、茄子、南瓜(なんばん)、青菜、茗荷等取り集め塩梅宜敷きよう調へたり。…
バスも通れない人出になった  
お隣は600ミリF4と500ミリF4、白物と呼ばれる超望遠で機体を追っていた。高いレンズ、まあ軽く100万円はしたことだろう。三脚も雲台もすごい。もちろんカメラ本体もすごい。カメラの合焦能力が高くないと超望遠でマッハの小さな飛行体を捕らえることはまったくできない。曇り空の中の迷彩色の軍用機はバックの雲と見分けもつけにくい。すごい機械の目とカメラマンのウデもそうとうなものでないと難しい。本格的プロかも知れないような豪華な装備であった。ちなみに私は200ミリ。笑われそうで書くのも恥ずかしい。だがF2.8だから×1.7のテレコン付けて、デジカメで写せば、510ミリになる。負け惜しみを言っております。
 F15が好きだそうで全国を写し歩いているそうである。今日のブルー・インパルスは大ワザがありませんでしたね。ホンマですな。雲が低いのでやめたかも知れない。もう少し天気がいいとやってくれたかもしれない。
(※よしワシも写したろ、という方に。こうした超望遠も大事ではある、しかしむしろ広角レンズでないとブルー・インパルスの航跡が追えない、大空一杯に絵を描くので、できるだけ短いレンズを忘れずに。超望遠と超広角、しかもできるだけ高性能ボディ、女性の手では持てないほどの重量になるので、三脚、雲台もしっかりしたものを、しかもカメラマンのウデも確かでなければ…。ハードルは高い)
袖志海岸袖志海岸
袖志海岸の石(ごく一部)袖志の海岸は白っぽい安山岩系である。色も色々で薄いピンクやグリーン。少し軽い石である。凝灰岩のようなものもある。かつて激しい火山活動があったのであろうか。

SH-60JSH-60J
SH−60Jという哨戒ヘリ。救助訓練の様子なのであろうか。
これは舞鶴にもいる。艦船搭載機でもあり、航空隊にもいる。すぐ近くで写しているのでこちらがいいかも知れない。SH-60JSH-60J
C-1C-1
T-400

上はC−1。国内開発の中型輸送機。60人が乗れるという。大砲でもジープでも積めるそうである。
下はT-400。練習機。
お待ちかねの大立役者。F-15。米空軍の本格制空戦闘機イーグル。すでに30年前のものであるが、現在でも第一線で健在のすぐれもの。国内には200機が配備されているという。マッハ2.5。
 1機だけでしょうたぶん、とお隣は予想していたが、予想を超えて2機きた。マッハだけあって音もなくやってくる。そしていきなり曲芸飛行してくれる。これがもっともゴッツイ音を出す。大空せましと大雷とイナズマと一緒になって暴れまくったような、超ドハデな戦闘機である。さすがにアメリカさん好み機らしい。
F-15 イーグル
ミグ25によく似たF-15 イーグルの機体。パクリと思われる。
F-15 イーグル
どれくらいの値段がするものか。いろいろと説があってわからない。1機、30〜100億円くらいまで。いろいろと調べられているが、実際は要するに戦闘機の値段などはあってないようなものというのが正解に近いかも知れない。30億くらいが正味の値段であとは仲介の商社や政治屋などのコミッションに消えるということらしい。高価な軍用機ほど儲かる商売はないらしく、これらは日本を守るためというよりこうした利権屋連中のフトコロを守るためのものとみて大きな間違いはない。
本当の戦争になれば、もっともっともっと儲かる、戦争よ来い、早く来いと軍産学の大複合体は強く待ち望んでいる。
国際紛争を防ぐのは戦闘機か、それとも本やペンや食糧や医療品か。
次期に予定されている戦闘機はステルス戦闘機(F-22)であり、それは1機500億円とかいわれている。これほどの兵器をお前ら腐った連中でも扱えるのかと、現在はアメリカはバカにして横向いていて売ってはくれない。当面はこのF-15ということになる。
 標準装備のミサイルやバルカン砲などもすべて超一流だけあって、お値段も超一流。タマ一発でもゴッツイ高い。…そうである。
すべて皆さんの税金ですから、よ〜く考えて、本当に必要なものかどうか判断されるといいと思う。
F-15 イーグルF-15 イーグル
F-15 イーグルF-15 イーグル
F-15 イーグル

20分ばかり暴れまくって帰っていった。方向から考えるとたぶん小松基地所属だろうか。








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