丹後の地名プラス

そら知らなんだ

民族大移動の跡か!?
(そら知らなんだ ふるさと丹後 -47-)


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そら知らなんだ ふるさと丹後
シリーズ


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笶原神社
九社神社と加佐(笠)
枯木浦と九景浦
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福知山20聯隊の最後①
福知山20聯隊の最後②
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与謝郡は新羅郡
田邊・田造郷①
田邊・田造郷②
拝師(速石)郷(丹後国与謝郡)①
拝師(速石)郷(丹後国与謝郡)②
民族大移動の跡か!?
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伊吹①
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伝承郷土芸能①
伝承郷土芸能②
伝承郷土芸能③
伝承郷土芸能④
伝承郷土芸能⑤
伝承郷土芸能⑥
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舞鶴の古墳①
舞鶴の古墳②
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丹後の弥生期-日吉ヶ丘遺跡 他
扇谷遺跡、途中ヶ丘遺跡
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奈具岡遺跡
函石浜遺跡
平遺跡
玉砕の島①
玉砕の島②
仏教伝来①
仏教伝来②
国分寺創建①
国分寺創建②
幻の古代寺院
丹後の古代寺院①






少年易老学難成、一寸光陰不
脳が若い30歳くらいまでに、せめて千冊は読みたい

友を選ばば書を読みて…と与謝野鉄幹様も歌うが、子供の頃から読んでいるヤツでないと友とも思ってはもらえまい。
本を読めば、見える世界が違ってくる。千冊くらい読めば、実感として感じ取れる。人間死ぬまでに1万冊は読めないから、よく見えるようになったとしても、たかが知れたものである。これ以上の読書は人間では脳の能力上、生物の寿命上、言語能力上不可能なことで、コンピュータ脳しかできまい。



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『丹後の地名』は、「FMまいづる」で月一回、「そら知らなんだ、ふるさと丹後」のタイトルで放送をしています。時間が限られていますし、公共の電波ですので、現行の公教育の歴史観の基本から外れることも、一般向けなので、あまり難しいことも取り上げるわけにもいきません。
放送ではじゅうぶんに取り上げきれなかったところを当HPなどで若干補足したいと思います。


舞鶴市と宮津市(その周辺含)には、同じ地名が多い。例えば…

舞鶴市 宮津市
田井 田井
笶原神社 矢原
吉原 吉原
『熊野郡誌』
(順国志)稲別命 吉佐吉原に在て道主命の副将を勤めたりし王なり、伊根浦より貢を奉る。
『丹後旧事記』
式部桜。…
板列の館を出て吉原の里山祇の神に参詣し思ふ事神に告て…
枯木浦枯木神社
『丹後風土記残欠』
枯木浦は、往昔、少彦名大神と大己貴大神、この二柱神、国造り坐さなとするの時に当たり、海路の順次に所在する諸島を集合しめんと欲し、便ち笠松山之嶺に登り、息限りに号呼んで曰く、彼々来々カレコカレコと。則ち四嶼自ずから来て列り。故に彼来と曰う也。
枯木浦
『丹哥府志』
【枯木の浦】(村の西)
懐中抄  枝もなく枯木の浦も風吹けば 波の花にそ散乱るらめ (玄旨法印)
     冬見れば梢に曇る夜半もなし 枯木の島に写る月かけ (顕朝朝臣)
倉梯山、倉梯川  椋橋郷
『丹後風土記残欠』
庫梯山、倉部山の別称也。

倉梯山、倉梯川
日本冶金の裏山、倉梯川は野田川
『丹後の宮津』
倉梯山周辺にちらばる古墳地域は、宮津市内におけるもっとも重要な対象として、観光客や研究者にも便利なように施設する必要があるのではなかろうか。
大内郷 大内嶺・大内峠
『丹哥府志』
【大内嶺】(是より中郡三重村へ出る、一名樗嶺又名王落峠
溝尻
『丹後風土記残欠』
高橋郷。本字高椅。高橋と号くる所以は天香語山命が倉部山(庫梯山・倉梯山)の尾上に神庫をつくり、種々の神宝を収蔵し、長い梯を設けてその倉のしなと為したので、高橋と云う。今なお峰の頂に天蔵と称する神祠があり、天香語山命を祭る。また、その山口(二字虫食)国に祠があって、祖母祠と称する。此国に天道日女命と称する者があって、歳老いて此地に来居まして、麻を績ぎ、蚕を養い、人民に衣を製る道を教えたので、山口坐御衣知祖母祠と云う。
溝尻
籠神社境内経塚から出土した文治4年(1188)年紀の経筒に
「南閻浮提大日本国山陰道丹後国与謝郡拝師郷溝尻村」とみえる
九景浦(笛が浦、四所浦)
『丹後国加佐郡旧語集』
下福井村ヨリ無常院迄を大野辺と云、見渡す所を四所か浦と云又九景か浦といふ。此所愛宕江上る道もあり。
吹飯浦、吹飯神社
『丹後旧事記』
吹飯の浦。與佐郡板列の庄府中の海なり豊宇賀能咩の神比治の真奈井ケ原より通ひて與佐宮大神へ御饗を奉り給ひし跡なりとて此神を飯役大明神と称す。是所謂與佐宮神戸所也依て爰の海を宇気の浦と云なり。
真名井 真名井神社
笠松山
『丹後風土記残欠』
枯木浦は、往昔、少彦名大神と大己貴大神、この二柱神、国造り坐さなとするの時に当たり、海路の順次に所在する諸島を集合しめんと欲し、便ち笠松山之嶺に登り、息限りに号呼んで曰く、彼々来々と。則ち四嶼自ずから来て列り。故に彼来と曰う也。
笠松山
藤岡山(=天香具山)
慶長五年細川忠興社殿再建の際の棟札
丹後州神座郡田邊城外西嶺有笶原神宮焉、豊受大神神幸之古跡而所謂爲眞名井原與佐宮三處之一而此嶺別有天香或藤岡之名焉、
藤岡山(=天香具山)
藤岡神社(=真名井神社)
天香山
今の愛宕山のこと。西山とも舞鶴山とも呼んだ。桂林寺の山号が天香山。
天香山
真名井縁起
之ノ山ヲ天香語山又藤岡山或ハ比沼ノ真井トモ云フ
白糸浜
白糸湾と枯木浦は同所
白糸浜
『与謝郡誌』
白糸濱も天橋立爾邊の濱を云ひ尚ほ引績きて江尻より日置に至るあたりの濱邊も此白糸の内なり。投身石に没せし女丈夫花松の父白糸濱の長者岩井左衛門(平家の家臣)の館舎在りし所と傳ふ
   白糸にまよふ舟あり朧月   文之.
奈具神社
加佐郡式内社・奈具神社
吹飯神社の奈子宮
『元初の最高神と大和朝廷の元始』に、 奈子宮(奈具宮)
飯役宮の東方に、根子宮という小社があって、これも道主命といわれているが、実は、根子は奈子であり、奈子即ち奈具で、奈具宮を意味していて、此処に、その所伝が窺われるのである。
九社明神
九重神社
久志浜、久志備浜
『風土記逸文』
丹後の国の風土記に曰はく、與謝の郡。郡家の東北の隅の方に速石の里あり。此の里の海に長く大きなる前あり。長さは一千二百廿九丈、広さは或る所は九丈以下、或る所は十丈以上、廿丈以下なり。先を天の椅立と名づけ、後を久志の浜と名づく。然云ふは、国生みましし大神、伊射奈芸命、天に通ひ行でまさむとして、椅を作り立てたまひき。故、天の椅立と云ひき。神の御寝ませる間に仆れ伏しき。仍ち久志備ますことを恠みたまひき。故、久志備の浜と云ひき。此を中間に久志と云へり。
結城神社
伊吹の転訛
猪岡山
猪岡八幡山城があった。
伊吹の転訛か
舞鶴
田辺城の別称を舞鶴城
舞鶴
宮津城の別称を舞鶴城、鶴賀城
喜多 喜多
本町 本町
魚屋 魚屋
住吉 住吉
島崎 島崎
京口 京口

隣町といっても同じ地名はせいぜい5つくらいしかないと思われるが、舞鶴と宮津は異常値である。23もある。タマタマだとは思えそうにもなく、ナゾである。

同じ地名が多数あることは、特別に関係が深い地か、歴史が似ていた、あるいはどちらかからどちらかへ移動した過去があったものか。

勘注系図の天香語山命の注文に、
…是に於て春秋に田を耕し、稲種を施し、恩頼は四方に遍く。即ち人民は豊なり。故に其地を名つけて田造と云う。爾に香語山命は然る后に、百八十軍神を率い退いて由良之水門に到る時に、父火明命に逢う。詔が有る。命は其神宝を奉斎し、以て国土造りを速修せんと欲す。其地を覓めて行き而て遂到当国余社郡久志備之浜に遂到る之時。御祖多岐津姫命に逢う。…

これによれば、天香語山命(≒天日槍)の一族は、田造(舞鶴市の西舞鶴中心地)から「百八十軍神を率い退いて」由良を経て、余社郡久志備之浜(宮津市の籠神社のあたり)へ移動した、という。
もしかすると、同地名の多いのは、その一部はこれを語るものかも知れない。

また藩政時代にも移動が伝えられている。
宮津城は京極高廣によって再建築されることになるが、多くを田辺城から移転させている。城の資材や藩士ばかりでなく、田辺の職人・町人を宮津へ移したといい、後世「田辺越し」「宮津越え」などの語が生れたゆえんという。
『丹後宮津記』に
宮津城古来宮津各有と謂も今の地にあらず、上宮津城跡有、其当時下宮津之内宮村八幡山にも城跡有、今之宮津城地は往昔田辺領にして平原民家のみ、寛永二乙丑年京極高広初而爰に城を築き城下屋敷を経営し町家之地割致して人を田辺より移らしむ、故に今に於て田辺越しの者として宮津開発之者と號新古之差別あり。
町人ばかりでなく町家も移したという。地名もあるいは移ったかも知れない。









 音の玉手箱
 精神に翼をあたえ、創造力に高揚を授ける、音の宝石


  Csikos post


(909) ネッケ:クシコス・ポスト Hermann Necke:Csikos Post - YouTube
(909) Hermann Necke : Csikos Post Transcription for Five Instruments by EMURA Natsuki - YouTube
(909) H.Necke Csikos Post violin clarinet Piano flute - YouTube
(909) クシコスポスト - YouTube

関連情報


放送の合間にこんな曲が流れます(予定)
(920) 大都会 クリスタルキング 【高音質】 - YouTube
(921) 翼をください ナターシャ・グジー & 井上鑑 来日20周年コンサート記録映像より / Tsubasa wo kudasai by Nataliya Gudziy & Akira INOUE - YouTube



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